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不確実性と織り込み:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、米大統領・議会選挙に向けた不確実性への対処法について解説している。


問題なのは、多くの人が不確実性のあるイベントの前にキャッシュを持つことだ。・・・
不確実性の解消そのものが、市場にプラスの上昇をもたらすものだ。

シーゲル教授がウィズダムツリーのウェブキャストで、不確実性が市場に及ぼす影響について触れている。
不確実性そのものが市場を押し下げる要因となり、その解消は逆に押し上げる要因となる。
11月の大統領・議会選挙に不確実性があるならば、それは今市場を押し下げ、結果が出た時に押し上げることになる。
さらに、それにプラスされる市場の織り込みの効果を説明している。

「もしも物事が悪い方になれば、市場はおそらく落ちるだろうが、それほど大きくはないものだ。
例えば、民主党が大統領と議会をすべて獲っても、市場は5%ぐらいの下落で反応するだろう。
民主党(注:共和党の言い間違いと思われる)が上院を維持すれば、10%のプラスの上昇になるだろう。」

ファクトが明らかになる前に予想が進む場合、その予想が外れる場合にのみ市場は強く反応する。
(予想通りの場合、むしろ逆の反応が起こる場合さえある。)
民主党による大統領・議会総取りは市場にとってはマイナス要因と思われているが、同時にそうした予想が高まりつつあり、織り込まれつつある。
だから、実際にそうなっても(それだけでは)大きく下げることにはならない。
逆に、総取り予想が強くなる中で共和党が上院を死守するようなら、それがポジティブなサプライズになる。

現金にしておくと、いくらか期待される儲けを失うことになるかもしれない。

シーゲル教授は、選挙の不確実性に備えて投資家がいくらか資産を現金化しようとする点に注意を喚起する。
「悪い考えとは思わない」という一方で、投資家が思い描くより過剰にリスクを回避し、収益機会を放棄することになりかねないためだ。
何しろ、シーゲル教授は長期投資の受け皿として米国株に全幅の信頼を寄せている。

共和党が上院を確保するとの望みがあるのに、実際にはそうならない場合、いくらか市場は下落するだろう。
それでも、最終的には、私は株式市場に投資すべきだと思う。


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