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不確実な時代の希望の光:ブラックストーン

Blackstoneのチーフ・インベストメント・ストラテジストに昇進したばかりのジョー・ザイドル氏が、政府閉鎖や貿易戦争の市場への影響について語った。
強気スタンスを示す一方、世界中で不確実性が高まっていることを認め、最後にはなんとも心配なコメントを述べている。


「私たちは政府閉鎖が個々人に及ぼす影響について軽視するつもりはない。
現在、800千人もの人たちが給与の支払いを受けられないでいるからだ。」

アメリカ人が政府閉鎖について論じるときの枕詞をザイドル氏もCNBCで前置きした。
それほど政府閉鎖は社会にとって深刻な問題なのだ。
もっとも、連邦政府の一部が最大で24日もの間閉鎖されてされているのだから深刻でないはずはない。
しかし、これがマクロ経済・市場に及ぼす影響となると少し話は違ってくる。

「しかし、より広い観点での話となれば、米国には161百万人もの労働者がいて、ここで話した影響を受けているのはその0.5%にすぎない。
彼らは失業給付ほかを申請することができる。」

もっとも、米国版ハローワークがやっていればの話だが・・・

「だから、実際には継続的な影響はないんだ。
じきに職員は給与を受け取れるようになるからだ。
これは、貿易戦争のように二次的・三次的な影響まで考えないといけないこととは全く異なる問題だ。」


ザイドル氏は、仮に政府閉鎖の影響で第1四半期の経済成長や企業収益が悪影響を受けても、それは第2四半期にずれ込むだけだと説明した。
同氏によれば、騒いでいる人たちは最悪のシナリオ、つまり政府閉鎖が未来永劫終わらないことを仮定してしまっているように見えるという。
実際には、解決の糸口はいくらでもあるとし、一例として国民が苦痛を感じることと説明した。
空港の手荷物検査所などで長蛇の列ができるなど、目に見える国民生活の不都合が増えれば、政治も対応せざるを得なくなるという。

ザイドル氏によれば、市場にとっても最も心配すべきは何と言っても貿易戦争だという。
バイロン・ウィーン氏の「10のサプライズ」のとおり、ブラックストーンは強気派の急先鋒だ。
今年S&P 500は15%上昇すると予想している。
一方、米中貿易戦争については解決を予想していない。

「株式市場に意味のある上昇をもたらすためには、これをなんとか収めなければいけない。
・・・昨年末から15%上昇してもまだ2,875程度で、9月20日のピークにも届かない。
私たちは強気だし市場は上昇すると考えているが、貿易戦争が私たちの足を引っ張っている。」

ザイドル氏は「10のサプライズ」とは異なり、第1または第2四半期のどこかでの解決を予想しているという。

その他、混沌とするBrexitなど、国際情勢の不確実性は高いままだ。
ザイドル氏は、世界経済政策不確実性指数が現在、過去最高になっていることを指摘し、それが逆に救いの手を差し伸べるだろうと楽観する。

政策の不確実性に希望の光があるとすれば、FRBがよりハト派的になることだろう。
・・・
世界中の中央銀行が単純によりハト派的になり、現在見られるインフレ圧力や労働市場の逼迫に対して忍耐強くなるということだろう。

金融・財政政策頼みの市場は持続可能なのか、と心配した投資家は少なくないだろう。


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