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グッゲンハイム スコット・マイナード 一時的政策ほど恒久的なものはない:スコット・マイナード
2020年6月5日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、FRBの社債市場救済策がかえってリスクをさらに膨張させていると警告している。


今はFRBが社債のダウンサイドを取り払い、世界に「Buy」のシグナルを送っている。・・・
(企業の)レバレッジの状況はさらに悪化している。

マイナード氏がBloombergで、FRBの救済を信じ切った社債市場について警告した。
同氏はコロナ・ショックよりはるか前から企業債務の分野がバブル状態にあると警告してきた。
その危惧はコロナ・ショックで顕在化し、企業債務市場のいたるところで機能不全が発生した。
ところが、FRBはフォールン・エンジェルまで買い入れると公表することで、再び企業債務の市場を支えてしまった。

長く続いた超低金利を背景に企業がレバレッジを高めたのが、コロナ前の企業債務バブルの原因だった。
コロナ・ショックが起こると米長期金利は史上最低水準まで下げ、さらにFRBはお決まりのFRBプットを与えてしまった。

ミルトン・フリーマンは『政府の一時的政策ほど恒久的なものはない』と言った。
企業は政府による支援に中毒し始めている。
私が考えるシナリオは、企業が大きなリスクをとるというものだ。
競合よりレバレッジの小さなバランスシートだと、事業拡大の際、株式リターンが(低くなり)不利になる。

企業債務バブルが顕在化した後起こっているのは、企業債務のさらなる膨張だ。
マイナード氏は、こうした毎度の市場救済策にいくつもの疑問を呈している。

  • 淘汰されるべき企業まで救済され、最終的には生産性が下がる。
  • 短期的には雇用を支えるが、長期的にはスタグフレーションを招く。
  • 資産価格を支えることで格差拡大を助長する。

マイナード氏は、FRBが企業債務救済にブレーキを踏む時が来ると予想する。
結果、2013年のテイパータントラム(バーナンキ・ショック)と似たことが起こるという。

FRBはいつか企業債務の資産買入れを減速する『審判の日』を迎える可能性が高い。
市場はFRBに、(FRB)プットはどこに行ったんだと要求するのだろう。

2013年、バーナンキFRB議長(当時)は、当時実施中のQEについていつか縮小する時が来るとコメントした。
時期も定めない将来の話にすぎなかったが、市場は大きく動揺し調整した。


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