投資

ウォール街 ロバート・シラー vs ジェレミー・シーゲル

低ボラティリティはファンダメンタルズの反映?

シーゲル教授は、低ボラティリティについて異なる仮説を披露している。


「一つの仮説は、実際の不確実性、特に金融における不確実性が本当に低いというものだ。
今ほど米金融システムに潤沢な資金供給がされたことはないし、守られたこともない。
過去を振り返れば、安全資本の蓄えは莫大にある。
もしも、金融の不安定が原因になるのなら、銀行の安全性が低ボラティリティの原因なのだ。」

当たっているかどうかは別として、イメージに流されない仮説の立て方として優れたものだろう。
この2人の交流はこれまでも互いに刺激と進化を与えてきたようだ。

CAPEレシオをめぐる論争

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 以前、シーゲル教授はCAPEレシオの分母についてチャレンジしたことがあった。
いわば、ノーベル経済学賞の真否に挑んだようなものだ。

シラーのCAPEレシオでは、分母に用いる利益はS&P 500指数における利益を用いている。
つまり、企業会計に基づく利益である。
一方、シーゲル教授はNIPAの利益を用いるべきと主張した。
NIPAとは日本で国民経済計算と呼んでいるマクロ統計にあたるもの。
つまり、GDP等を計算する際の利益をつかうべきとの指摘だ。
これは範囲こそ違うがバフェット指標と似たところがある。
(バフェット指標とは、株式時価総額を企業利益ではなく家計の取り分まで含めたGDPで除したもの。)

双方ともに完璧な計算法とはなりえないのだが、シラー教授は分子と分母の不一致の問題を指摘する。
NIPAの利益はGDPの内数であるため、米多国籍企業が海外で稼ぐ利益について含んでいない。
しかし、株価は間違いなくその利益を織り込んでいる。
また、NIPAの利益は指数採用銘柄以外あるいは上場企業以外の利益も含んでいる。
しかし、株価指数や株式時価総額とそうした利益は無関係だ。


> 前のページへ 

-投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 その他利用規約をご覧ください。