投資

ウォール街 ロバート・シラー vs ジェレミー・シーゲル

割高でなくてもリターンはさえない

いつも強気派として紹介されるシーゲル教授だが、決して株式について順風満帆と考えているわけではない。


「株式市場は、いくつかの理由で、歴史的に経験してきたほどの高いリターンを期待できないだろう。
まず第一には低成長と低金利の時代であること。
これがかなり長く続くだろう。
このため、至る所の投資先のリターンが下がってしまう。」

こうした知的でバランスの取れた発言こそ、日頃なかなか伝わってこないシーゲル教授の知性なのだ。
金利や利回りが下がれば資産価格は上昇する。
将来の収益が突如として無限遠まで上昇するなら別だが、そうでないなら資産価格に対する将来の収益の比は下がる。
つまり、投資リターンは下がってしまう。
経済成長や資産価格というのは、先食いをすれば後でつけを払うことになる。

欧州と新興国の検討を

シラー教授は投資の国際分散を勧める。

「米国のCAPEレシオは世界の主要市場の中で一番高い。
ならば、米国に投資する必要はない。」

シーゲル教授もこれに賛成だ。
世界の株式市場の半分は米国外にある。
そして、多くの市場で米国より割安なバリュエーションがついている。

「おそらくインドや中国に目を向ける時だ。
新興国は長期間にわたって成長している。」

シーゲル教授は、回復目覚ましい欧州と新興国を検討するよう促している。

予想のホライズンの問題

シーゲル教授は、メディアでの使われ方についてぼやく。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 「ボブ(シラー教授)は分母が10年の話をしているんだ。
でも、僕たちが主要ニュース・メディアに呼ばれると、彼らは1か月とか6か月の話をする。
だからわかるとおり、私はわざわざ危険を冒して実際に予想するような愚か者の1人になってしまうんだ。」

シーゲル教授が出たがり屋なのは間違いないから、自業自得と言わざるをえまい。
一方で、この人の一定の名声から考えて、メディアの意図をくんでウソを言うような評論家ではないことも明らかだろう。

実際、シラー教授は、シーゲル教授につきがちな強気派とのレッテルを否定している。
シーゲル教授がITバブル時にPERが高すぎると警告し、結末を正しく予想していた点を紹介している。

(次ページ: ついに上昇に転じた恐怖指数)


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