ロバート・シラー:自己実現的な予言が市場を追い上げる


米国株・米住宅が史上最高値圏でも上昇を続ける昨今、シラー教授はひっぱりだこだ。
CNBCの別番組では米国株の価格水準とCAPEについて語っている。

現状のCAPEと長期金利の比較から

「長期、今後10年で見ると、株は長期国債よりアンダーパフォームする可能性がある。
長期金利が引くのにだ。
だから、いい時期ではない。」


と分析した。
その一方で、ドナルド・トランプの出現で、この予想が覆る可能性がもあると語った。
「トランプは人を鼓舞する驚異的な力持っている」とし、短期的にはトランポノミクスが株価上昇に結びつくかもしれないと語った。
ただし、自身は鼓舞されなかったこと、楽観的になりすぎる傾向があることを付言した。

シラー教授は、現在が(大恐慌の始まった)1929年とは異なると説明する。
1929年には債券利回りが低くないなど、株式市場から逃避するはっきりとした理由があった。
現在は、低リターンのセクターでも債券よりいいリターンが得られているという。
いわゆるGreat Rotationは起こりにくいわけだ。

シラー教授はしばらく様子を見る必要があるという。
選挙前の公約をトランプ次期大統領が実行するようなら、従来の大統領とは異質な部分が大きくなる。
こうした状況では、シラー教授のCAPEに当てはまりにくい展開も予想される。
教授は、長期的に見ればCAPEの中央回帰は続くだろうとしながらも、今は過去から将来を予想するのが難しいとの見方を示した。

「人々はお互い感傷的な出来事を見つめ合っている。
アニマル・スピリッツで動き、理性的でもないし計算もできない。」

(次ページ:(参考)日本のCAPE)


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