ロバート・シラー:株式の超過リターンはわずか25bp

資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、驚愕の試算を口にした。
米国株市場の米国債に対する長期超過リターンは、わずか25bpしかないのだという。


私の分析によれば、10年のホライズンで予想される株式市場の10年債に対する超過リターンは、わずか25bp程度にすぎない。

シラー教授がCNBCで仰天の分析結果を口にした。
間違っているかもしれないとは付言したが、この分野での最高権威の分析である。
株式投資のリスクへの対価がわずか25%だとすれば、株式を選択する投資家は大幅に減ることだろう。


Yale’s Robert Shiller: The strength of the ‘Trump boom’ is still a factor in the market from CNBC.

米10年債利回りに25bpを乗せるなら、株式リターンが2.5-2.6%と言ったところ。
従来の超過リターン(株式リスク・プレミアム)だけよりも小さなレベルだ。
こうした「Greatでない」リターンしか得られないのは、株価が割高だからである。
シラー教授は、そのことを投資家はよく知っていると言う。


「心配している。
(株式市場信頼感指数の急落は)1年指数だけでなくバリュエーション指数でも見られる。
イェール大学は個人投資家・機関投資家を別個に算出しているが、その両方が株式市場への自信を失っている。
ほとんどの人が心配している。」

ほとんどの投資家が株価を割高と見ているのに対し、世間全般では必ずしもそうした様子がない。
シラー教授はGoogle Trendを使って、検索語から人々の関心事を読み取ろうとしている。

「株式市場のクラッシュや1929年などへの関心は高くないのがわかる。
これは何かが本当に間違っている兆しだ。」

株価は割高だ。
投資家もそれを知っている。
シラー教授はそれでも株式市場が上昇を続ける可能性を否定しない。

「トランプ・ブームの強さは依然として一つの要因だ。
心理的なものが作用している。
そこが読めないので、私が過小に推計しているのかもしれない。」

トランプ政権への不思議な期待感は決して具体的なものではないのだという。
オバマケア法案は撤廃できず、減税も議会対応が難航している。
ただ、なんとなく資本主義や起業が擁護されるではといったあいまいな期待なのだという。


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