ロバート・シラー:市場のクラッシュを検知する方法

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資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、めずらしくセクター別の割高・割安について語っている。
割安セクター・地域を教えたほか、バブルの発生・崩壊を感知するヒントを与えている。


CAPEが低いという理由で勧められるのは生活必需品、資本財、ヘルスケア、そしてテクノロジーもだ。
テクノロジー株が常に高い価格がついている事実を調整すると、最近の価格は全体として平均よりも高くない。」

シラー教授はFortuneのインタビューで、現在と1999年前後のドット・コム・バブルとは状況が異なると指摘した。
ドット・コム・バブルでは市場が熱狂していたのに対し、今は多くの心配・懸念が渦巻いているという。
ただし、米市場全体で見た時、株価は極端とは言わないまでも割高だとも言い添えている。
その他、言及された投資チャンスは:

  • 欧州株: 割安なので増やし、米国株を減らすとよい。
  • エネルギー株: 以前は割安と考えていたが、確度が下がったため、態度を保留している。

シラー教授は、バブル発生と崩壊について正確に予想するのは難しいと話す。
科学というよりは群集心理の問題だからだ。
そう指摘しながらも、バブル発生・崩壊をかぎ分ける方法についていくつか挙げている。


  • ニュースを読む。
  • 投資家のぼろ儲け話が報じられる。
  • たくさんの人が株を買い始める。
  • 末期にはバブル批判が増える。

Fortune記者はシラー教授に、仮に市場がクラッシュするとした場合、何がきっかけになるかと尋ねている。
第一人者である教授も、いまだ定説が定まっていないと認めている。
多くの学術論文を読んだが、説得力のあるものには出会えていないという。

「何が1929年(のクラッシュ)をもたらしたか。
私は、新たな株式市場についてのナラティブ(物語)が語られたのだと思う。
市場が脆弱だと思わせるナラティブだ。」

つまり、バブルとは科学ではなく群集心理なのだ。
特に、市場の大きな変化は、小さな変動とはドライバーが異なるのだ。

「人には最近の新しいストーリーに反応する傾向がある。
・・・
FRBが何かしたとか、政府が税をどうしたとか・・・
市場の(本格的な)動きを引き起こすのはそうしたことではない。」

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