ロバート・シラー:債券はいい投資ではない

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資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、米国株投資が長期にわたって低リターンに終わるだろうと予想した。
その一方で債券は金利上昇リスクにさらされており、株式を売却して債券投資に回すのは不合理と指摘した。


「可能性に言及したものだったが、自分の口からあんなことが出るなんて思いもしなかった。」

シラー教授はCNBCで軽く後悔の弁を述べた。
教授は先月下旬、同番組で米国株について50%上昇もありえなくないと発言し、世間の注目を浴びた。
資産価格やバブルの第1人者である教授は、それまで株価水準がかなり高いと言い続けてきた。
50%上昇という話は、今後バブルに発展するならとの前提の話だったが、それでも教授の発言の影響力は抜群だった。
そのため、この日の出演ではかなり慎重に言葉を選ぶ様子がうかがわれた。

「今後10年間株式に投資したらどういう結果になるか予想するなら
 ・おそらくプラス
 ・フェデラル・ファンドや米国債より少しまし
といったところだろう。」

米経済の潜在成長率が低下し、資産価格がすでに割高であることを踏まえた予想だ。
今週のFOMCで2019年のFF金利見通しが3%とされたことについて、現状のイールド・カーブとのギャップに違和感を隠さなかった。

「3%とは現在の米10年債利回りより高い。
・・・
本当にFRBがそのペースで利上げするなら、米国債はいい投資ではないことになる。
それが現実になるかどうかはわからない。」


米債利回り(青:10年、赤:2年)と実効FF金利(緑)
米債利回り(青:10年、赤:2年)と実効FF金利(緑)

FRBが利上げを急ぐなら(特に長めの)債券は下落する可能性が大きくなるため、株式を引き上げて債券に投資すべきでないと示唆した。

FRBが利上げをする中、長期金利は上げ渋っており、イールド・カーブがフラット化している。
シラー教授は現状、不況の兆しは見えないとしながらも、不況はいつも突然やってくると警告した。

「逆イールドは不況の兆しだ。
今は逆イールドになっていない。
まだ兆しはないが、そうなる可能性はもちろんある。」

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