ロバート・シラー教授の本音

ロバート・シラー教授がメディアではあまり見せない本音を語っている。


(2020年に景気後退が)起こっても驚きはない。
本当の疑問は、ドナルド・トランプを困らせるほど早くに起こるかだ。
・・・2020年の選挙前に景気後退となれば、それが大きな困難となり、トランプは勝てないだろう。

シラー教授のあるNPOでの発言をctpostが伝えている。
教授は日頃、トランプ政権に対して極めてスクエアな話し方をしてきた。
大統領が経済政策だけでなく心理的にも経済・市場の拡大に寄与してきたと評してきた。
しかし、この日はもっと本音が強く出た話だったようだ。
大統領とナチスの情報宣伝を並べて話したという。

「今日他にも誰か同じことを言っていた。
だから景気後退が2020年までにやってきても、ひどいものでなければ、むしろいいニュースだ。」

大統領が仕掛け、敵であるはずの民主党までが応援する通商政策についても否定的に語っている。

「トランプは関税が繁栄をもたらし、この国の産業の基礎を救うと言っている。
みんな今のところは信じているが、それも変わるだろう。」

視線は若者にも向いている。


「若者たちは、現代技術のレースの先頭を走っているように見える世界に生きている。
そして、将来の自分たちの役割を見失っている。
取り残されたと感じており、誰かがビットコインで大儲けした話を聞いて、自分もやりたいとトライしている。」

こうした現象も、景気次第ではより先鋭化するかもしれない。

「大きな景気後退があれば、それ(AIや自動化)のせいにされるだろう。」

では、その景気後退はいつ起こるのか。
シラー教授は、選挙前の景気後退入り確率を50%と見ている。
不吉な予兆としてはイールド・カーブ長短逆転がこれまで騒がれてきた。

「これは一種の増幅効果、自己実現的な予言だ。
私たちが起こると思うから、いつでも起こりうるんだ。」

シラー教授は、政権が人為的に景気後退を回避するのは難しいと見ている。
一方でその可能性も否定はできないという。

彼が何を思いつくか様子を見よう。
彼はナラティブの天才だから、何か思いつくかもしれない。


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