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レイ・ダリオ:和解より死ぬまで戦う可能性が高まる

経済より政治がリスク

米社会は、融和を望めないほどに分断されてしまっているようだ。
分断された人たちはまったく異なる認識・考えを持ち、決して歩み寄ることがない。
ダリオ氏は、全体の数字からはその原因が読み取れないという。
全体のパイは順調に拡大したとしても、その分配を見ると大儲けする者と失う者の格差がいつになく大きくなっている。


ダリオ氏によれば、足元で大きな経済的リスクは見えていないという。
一方で、政治的リスクは増大を続け、対立が政府の機能低下を及ぼし、さらに新たな対立を生むだろうと心配している。

社会の融和が図れるかがカギ

ダリオ氏は、米国の原則が分断ではなく結束であるとの期待を捨てていない。
米社会がとるべき道は、議論をよく整理し、過去を振り返って不合意から合意を生み出す道を模索することだという。

「これをうまくやれるかどうかが、伝統的な金融・財政政策より大きな影響を経済・市場・全体の福祉に及ぼすだろう。」

このメッセージから3つ読み取っておこう。

  • このメッセージは主に社会・政治についての所見を述べたもので、経済・市場へのインプリケーションは(明示的には)さほど含んでいない。
  • 経済・市場へのインプリケーションを引き出すなら、今後しばらくは過去数年より金融・財政政策だけでなく米国の国のあり方に注目点が移るだろうこと。
    経済・市場が悪化する1937年との類似が語られていること。
    その年の2年後に戦争が始まり、市場は終戦まで足踏みを続けること。
  • ダリオ氏は9月19日に600ページの「Principles」を出版予定であり、その宣伝もかねてこの言葉を頻用したのかもしれない。

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