レイ・ダリオ:ポピュリズムの研究

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Bridgewater AssociatesのRay Dalio氏が、世界で台頭するポピュリズムについて簡潔にまとめたレポートを公表している。
1930年代を中心として調べられているが、歴史が繰り返すことを思い知らされる内容だ。


ブリッジウォーターが公表した「Daily Observations」で、ダリオ氏らは歴史上のポピュリズム台頭について研究している。
問題意識はこうだ。

「ポピュリズムの経済環境を形づくる上での役割は、おそらく古典的な金融・財政政策より強力なものとなろう。
(同様に、財政政策に大きな影響を及ぼすだろう。)
また、ポピュリズムは国際関係を進める上でも重要だ。」

リーマン危機後の世界では、金融政策が経済環境を決めていくというのがいわばゲームのルールだった。
今、緩やかに金融政策がフェイド・アウトを始める中、ポピュリズムとそれがもたらす財政拡大が新たなゲームになりつつある。
この新たなルールを研究しておこうというわけだ。
10か国の14のポピュリスト指導者についてケース・スタディが行われている。

結論のある研究ではなく、ファクトを取りまとめたものだ。
その一章は1930年代から第二次世界大戦に至る時代の日本にあてられている。
その時代背景、重要な政策と経済・市場が極めてコンパクトにまとめられている。
経済で言えば、金本位制、紙幣増刷、インフレ、関税、資本規制などだ。

ポピュリズムの行く先を占いたければ、読んでおくとよいだろう。