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ハワード・マークス レイ・ダリオは正しい:ハワード・マークス
2021年9月15日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、投資スタンスを慎重に変更する3つの方法、債券投資の魅力度について語っている。


より慎重になるには3つの方法がある。

マークス氏がThe Investor’s Podcast Networkで、投資スタンスをより慎重にする3つの方法を説明している。

  • 全体または一部を現金化する
    これには2つの決断が必要: 売却と次の投資。
    現金にしている間に出遅れる危険もあり、「現金化には問題があり、私たちは決してやらない。」
  • 資産配分を変える
    「積極」に資する資産クラスから「防御」に資する資産クラスへバランスを調整する。
    「多くの売買が必要になり、ファンドに投じている場合は売れない等の困難もありうる。
  • 資産クラス内で限界的に投資先を変更する
    例えばハイイールド債ファンドの中でも運用者によってリスクの取り方が異なるので、「ハイイールド債への配分の中で運用者を積極的なところから防御的なところに変更すればよい。
    これこそ、ほとんどの人が注目すべき方法だ。」

マークス氏は、債券に関するレイ・ダリオ氏の一連の発言についてコメントを求められている。
ダリオ氏は以前から、現金をゴミ、債券等も含めて投資対象にならないと発言してきた。

現在の債券がとても魅力的でないという点で、レイは確かに正しい。
でも、それでも持ちたい人がいる。

特に先進国の国債などでは長期債まで含め実質利回りがマイナスに沈んでいるものが多い。
そうした債券への投資は、やればやるほど購買力を失う、確定損失の投資である。
そうでありながら、債券投資のニーズは存在する。

「債券は要らないというのは簡単だ。
現在の利回りなら、債券は要らないと言いたい強い誘惑にかられる。
でも、絶対的な意味で債券は安全な資産クラスだ。
もしも要らないと言って、債券を保有しなければ、どうやってポートフォリオの安全を保てるのか?」

マークス氏は、債券価格のダウンサイド・リスクの低さに注目する。
利回りには期待できないが、安全に資金を置いておく場所と考えている。
同氏は、債券の役割を認めつつも、目標利回りの達成を要求される基金等では、債券を組み込むことが難しくなっていると明かす。
超低利回りの債券をポートフォリオに入れてしまうと、残りの部分で危ない橋を渡らないと目標が達成できなくなってしまうからだ。

だから、間違いなくレイは正しい。
現在のほとんどのポートフォリオで、安全な債券を組み込む余地はない。


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