海外経済 投資 政治

リーマン危機を予期できたワケ:レイ・ダリオ
2021年12月7日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が新著のアピールの中で、3つの大事、3つの課題を説明している。


私、私たちの人生で一度も起こったことがなく、歴史上は何度も起こっていることで、今私の人生で起こっている大事が3つある。

ダリオ氏がFOX Businessの番組Barron’s Roundtableでインタビューを受けている。
前半部分は親中発言の真意、後半は新著のエッセンスにあてられている。
(保守系メディアのFOXはダリオ氏の親中姿勢を糾したく、ダリオ氏は新著をアピールしたいことで実現したインタビューのように見える。)

3つのこととはいつもの3つだ: 債務サイクル終期の貨幣増発、国内の分断、新興勢力の台頭と対立
この大事を理解することが、先を読む上で大切だという。

私は歴史から、例えば大恐慌について研究することでパターンを理解する必要があると学んできた。
それで2008年の金融恐慌を予期することができたんだ。

3つの大事のうち2つについて、ダリオ氏はもう少し詳しく述べている。
まず1つ目は、債務拡大と貨幣増発だ。

「稼ぐより多くお金を使っている。
莫大な債務を生み出しマネタイズした。
今起こっている種々の結果をシステムに生じさせている。
良い公共事業を可能にし、金融資産の価格はすべて上昇し、ある種のインフレを引き起こしている。」

ダリオ氏からすれば、長期債務拡大サイクルの終期にインフレや資産インフレが高まるのは当然のことなのだ。

2つ目は国内の分断。
ダリオ氏は今後10年のうちに(武力でない)内戦が米国で起こる可能性を30%と見ているという。

「対立や価値観が変化しつつあり、それが税制だけでなく州ごとの行動の差を大きくしていく。
歴史が示す傾向では、似たもの同士、金持ちはある場所へ、貧乏人は別のところへ移動する。
税の源泉が移動することで、財政の空洞化が起こり、対立を強めてしまう。」

州ごとの棲み分けが進み、州内の多様性が失われ、極端な赤と青の塗分けが起こるということなのだろう。

ダリオ氏は、米国が3つのことを成功させないといけないと話す。

  • 使うより多く稼ぐ。
  • 党派を超え間をとってうまく協働する。
  • 諸外国との対立に対処する。

-海外経済, 投資, 政治
-

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。