リッツカールトンなみの学生寮の弊害:デニス・ガートマン

コモディティ王デニス・ガートマン氏が農業関連誌のインタビューで、トランプ政権の政策やマクロ経済について語っている。
保守の名を借りたポピュリストへの正統的保守層の怒りが存分に感じられる。

「私は極右だが、米国における移民の扱い方が破壊的であると信じる少数派の右翼だ。
農業コミュニティは労働者を減らしたいのではなく、もっと必要としている。
中南米からの労働者はアメリカ人がやりたくない仕事をやってくれている。
農業コミュニティの屋台骨であり、明らかに必要なんだ。」


ガートマン氏がSuccessful Farmingのインタビューで語っている。
トランプ大統領が進めようとする国境の壁建設は、農業コミュニティにとって有害だと指摘した。
この他、ガートマン氏はトランプ大統領の保護主義政策を徹底的にこき下ろしている。

ガートマン氏が自身を「極右」と称しているのが面白い。
日頃からの言動からして保守であるのは間違いないが、極右というのはだいぶイメージが異なる。
「極右」という言葉をとおして《アメリカの正統的保守》を表現したかったのかもしれない。


話がマクロ経済になると、FRBのバランスシート縮小が経済・市場に大きな悪影響を及ぼしうるとしつつ、こう結論している。

「大統領が貿易関税をさらに引き上げないかぎりは、今年中の景気後退入りはないと予想している。
大統領がそうすれば、間違いなく景気後退入りする。
そして、大統領はそれを中国のせいにするだろう。」

また、ガートマン氏は米経済における心配事として学生ローンの負担を挙げている。
大学間の競争が激化した結果、逆に学費の負担が上昇し、それが学生の負担になっているという。

「私が大学生だった頃の学生寮は、扇風機があればラッキーだった。
今では大学同士が競争して、寮の部屋はリッツカールトンなみだ。
卒業すると150千ドル(約16百万円)の借金を背負う。
破産しても免除されず、返済が必要で、彼らは住宅購入を遅らせている。」

ガートマン氏は若年層の重い負担を問題視し、解決策が必要という。
一方で、公平性の観点からなかなか解決策が見つからないという。

「何かしないといけないが、どうすればいいかわからない。
私は子供の学費を全額払ったから、もしも免除することになれば怒るだろう。」


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