ラリー・フィンク

 

ラリー・フィンク:長期リターンは多くを望めない

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資産運用の世界最大手BlackRockのCEO、Laurence D. Fink氏が、世界経済や足元の株式市場について強気の見方を示した。
一方で、長期のホライズンでは、ポートフォリオのリターンは約4%以下にとどまるだろうという。



BlackRock CEO: Investors have a lot of money to put to work from CNBC.

2-3か月前のブラックロックのリサーチ・レポートを見れば、今後10年でソブリン・ウェルス・ファンドは4%のリターンが上がればいい方だろうと書いてあるはず。

フィンク氏がCNBCで、長期的なポートフォリオ・リターンはよくて4%程度だろうとの予想を繰り返した。
ただし、この予想は長期のものであり、株式・債券・オルタナティブを組み合わせた分散ポートフォリオのものである。
決して、単一の投資対象、短期売買のリターンを予想したものではない。
実際、史上最高値を追い続けている今年の株式市場だけを切り取れば、パフォーマンスははるかに良好だ。


「しかし、市場が逆戻りして20、30、40%下落するようなときもあるだろうから、全体の平均では下がってしまう。」

ドキリとさせる発言だ。
フィンク氏は今後10年程度のホライズンの中で、10%前後の調整ではなく20-40%もの下落が起こるだろうと想定しているのだ。
こう話しながらも、フィンク氏は世界経済が不況後8年を経て加速していると自信を見せている。

「日本・中国が加速している。
次の四半期、日本は2.5%成長するかもしれない。
安倍首相が再選され、さらに日本経済が成長するかもしれない。」

衆議院議員選挙を無風で消化した日本について、楽観視しているようだ。
こうした外国勢の楽観視が、最近の日本株の上昇に一役買ったのは間違いない。

フィンク氏は、世界中で個人も企業もキャッシュを抱え込んでいる現状を解消すべきという。
そして、実際に状況には改善の兆しが見られるといい、この流れを拡大していくことが経済にとって重要と語った。


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