ラリー・フィンク

 

ラリー・フィンク:個人投資家は株を買え

資産運用の世界最大手BlackRockのCEO、Laurence D. Fink氏が、株式への長期投資を推奨している。
50歳以下の人ならば、資産の大半を株式に投資するよう勧めている。


「昨年を振り返って私にとって驚きだったのは、フィクスト・インカム(債券等)に約1,900億ドルもの流入があったことだ。」


BlackRock’s Larry Fink: Surprised by huge inflows in bonds from CNBC.

フィンク氏がCNBCで、自社債券ファンドが予想以上に好調だった点を強調した。
株式市場が好調なのに債券が買われていることを意外と感じたようだ。
しかし、投資家からすれば《株が高いから債券を買った》という話だろう。
それなのにフィンク氏が債券人気をいぶかしがるのには、本人の信念が関係しているようだ。

フィンク氏は以前から長期投資を考える個人投資家に対し繰り返し《資産のほとんどを株式に投資しろ》と説いてきた。

「2012年には100%(株に)投資しろと言った。
皆さんがマーケット・タイミングに長けていないのは明らかだ。」

史上最高値を追い続ける米市場は割高にしか見えない。
しかし、それでも理論どおりマーケット・タイミングが不可能と考えるなら、高値だから債券に逃げるという行動にはたいした合理性がないことになる。
株が高値か安値かを忘れて、長期で大きく増える商品に投資すべきということになる。


「貯蓄は消費ほど楽しいものではない。
しかし、30-40年後の引退後の負担のために貯蓄をするなら、長い年月で複利のメリットをとれる貯蓄をすべきだ。」

フィンク氏は、株式が長期投資をする上でフィクスト・インカムに比べてはるかによい資産クラスだと話す。

年金などの運用に携わり資産クラスを選定するのなら、年金加入者が男女70歳から若者までいるので、債券と株式の選択肢が必要だ。
しかし、個人投資家なら、たとえ50歳でも資産の大半を株式に投資すべきだ。
30-40年の期間ならば、株式は劇的に価値を増やしてくれるだろう。

米国においてFink氏のメッセージは経験則どおりのものだが、日本においてはそうとは言えない。

米国株(S&P 500、青)と日本株(日経平均、赤)
米国株(S&P 500、青)と日本株(日経平均、赤)

米国の株高神話はいまだ続いているが、日本の株高神話は1989年で終わっている。
2012年の底からの日本株上昇が再び株高神話をスタートさせCAPMのあてはまる市場になるのかはまだ判断しきれないところだろう。
しかし、一つ言えるのは、日本では金融抑圧が継続し、債券の実質利回りは長くマイナスに置かれていることだ。
少なくとも日本の株式と債券の二者択一で言うなら、個人投資家が債券に投資する意味はほとんどない。


 - 投資 , , , ,