投資

モハメド・エラリアンはコロナショックをかく戦いき
2020年6月27日

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、コロナ・ショック発生以降の自身の投資ポジションの変遷について明かしている。


私はこの停滞にとてもとても慎重なスタンスで当初臨んだ。
参戦したのは3月23日の底の後だ。
しかし、私の参入はとても厳選した形での参入だった。

エラリアン氏がインドET Nowで、コロナ・ショック以降の自身の投資行動を説明した。
あるべき投資行動は投資家や置かれた環境ごとに異なるとし、推奨ではなく自分のポジションを説明したもの。
同氏はタイミングだけでなく投資対象にも慎重だった。
投資対象には4つの条件を課していたという。
 1) 強いバランスシート
 2) プラスのキャッシュフロー
 3) 優れた経営陣
 4) コロナとの共存期・コロナ後に有望
エラリアン氏は例として大手テクノロジー企業、ヘルスケア企業を挙げている。

大手テクノロジー企業、ヘルスケア企業とは、ある面クォリティ・グロースだとか巣ごもり(「ステイ・ホーム」)銘柄に重なるところがある。
コロナ・ショックでむしろ恩恵を受けたり、景気停滞に強かったりする銘柄群だからだろう。
エラリアン氏は、こうした選択が当たったと回想している。

ところが投資とはいいことばかりではない。
転機は今月、米国をはじめ世界で経済再開が始まったことだった。

そして1-2週間前、主役交代があった。
『ステイ・ホーム』銘柄から『再開』銘柄へだ。
そこで私は大きな上昇に乗り損ねた。

これは(正確ではないが)グロースからバリューへの主役交代と言い換えると感じ取りやすい。
本当にバリューが主役になるかはまだわからないが、そう見える瞬間があったことは確かだ。

エラリアン氏は、その時点でバリュエーションを理由に「ステイ・ホーム」から撤退したのだという。
その後、上昇する局面もあったが、後悔はない。
その時点でロングする根拠には2つの仮説が考えられたが、いずれもエラリアン氏には許容できないものだったからだ。

私はモラルハザードに賭けるのを良しとせず、人生でやったことがない。
誰かほかの人に救済されることに賭けるのは好きじゃない。
私は間違いなく世界経済のV字回復という予想を良しとしない。

投資とは信念だから、エラリアン氏の投資が正しい、間違っているという話ではないのだろう。
同氏は信念に基づき戦略にこだわりを持ち、他の人より慎重なスタンスをとってきた。
ただし、最近のエラリアン氏にはやや考えの変化が見られ始めているようにも見える。


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