投資

モデル・ポートフォリオをローンチ:ジェレミー・シーゲル
2020年2月4日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、ETF大手ウィズダムツリーと共同でモデル・ポートフォリオをローンチする。


長期に渡る低金利環境が投資家に与える投資上の示唆は深い。
特に、ほどほどのリスクを好む投資家、典型的な60/40投資家(株式:債券の比を60:40程度にしようとする投資家)は、しばしば望むライフスタイルを維持するのに十分な利回りをインカム・ポートフォリオから得ることができなくなる。
より率直にいえば、多くの投資家にとって、特に平均寿命が伸びるにつれて、60/40ポートフォリオでは目的を果たせなくなる。

シーゲル教授のコメントをプレス・リリースが伝えている。
教授が指摘する課題は2点、慢性的な低利回りと「長寿リスク」だ。
人が長寿になることはめでたいことだが、いつまで生きるのか、どれだけのお金がいるのかが計りがたくなった。
一方で、投資商品の利回りはかつてのような水準への回帰が望みがたい。
もちろん低インフレ時代なのだから、理論的には元本を取り崩しながら生活していけばよい。
しかし、いつまで生きるのかが計りがたい中、元本の計画的な取り崩しもままならない。
シーゲル教授は、とりあえずアドバイザー向けにモデル・ポートフォリオを公表し、「インカムへのニーズと長寿リスクとのバランス」の機会を提供しようとしている。
また、税負担についても配慮されるという。

シーゲル教授とウィズダムツリーが今回ローンチするモデル・ポートフォリオは2本:

  • the Siegel-WisdomTree Global Equity Model Portfolio
  • the Siegel-WisdomTree Longevity Model Portfolio

ポートフォリオの特徴は会社ブログでもアピールされている。

  • 株式への配分を重く
  • 配当・インカム・利回りのよい銘柄
    • 現状は利回りにおいて債券より株式の方が有利
    • ディフェンシブ、低ベータ、やや高い短期ボラティリティでリスク調整後リターンを改善
  • ETFのみによるポートフォリオ(税負担軽減)
  • ネット経費率: Global Equityが0.29%、Longevityが0.25%

戦略性(長期投資)を軸にしながら、市場環境に応じて戦術(短期的な配分変更)も活用するとしている。

米国株式への長期投資を唱え続けてきたシーゲル教授が、ほどほどの短期的リスクを許容しながらリターンの良いポートフォリオを提示しようというものと読み取れる。


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