マーク・ファーバー

マーク・ファーバー:ITバブルのたそがれと似ている

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スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、米市場への警戒感をいっそう高めている。
2000年のITバブルが勢いを失い始めた頃と似た現象が見られるのだという。



‘Dr. Doom’ Marc Faber: There’s no all-clear signal in the markets from CNBC

「(市場の)先導役に変化が見られる。
1999-2000年に見られた現象と似ている。
あの頃はNASDAQ銘柄のパフォーマンスがよく、オールド・エコノミー銘柄が出遅れていた。
今は、オールド・エコノミー銘柄やコモディティ関連銘柄が追いつきつつある。」

ファーバー氏はCNBCで、2000年のITバブルが勢いを失い始めた頃を回想した。
IT銘柄主導で上昇してきた市場において、主役交代が起こった。
その様子を、NASDAQからDOWへの先導役交代が感じられる現在とダブらせているのだ。
ファーバー氏は、株高に浮かれてはいけないと釘をさす。

「市場を見れば、下げている銘柄も多い。
高値からだいぶ下げている。
これは、心配ゼロというシグナルではない。」

ファーバー氏からすれば、依然、米市場は金融政策頼みだ。
経済や市場がくしゃみをすればFRBが金融緩和で助け舟を出すかもしれない。
こうした構造を無リスクと見るべきか。

「リスクは、中央銀行による資産買入れで抑え込まれている。
とても人為的な環境だ。」

人が恣意的に市場の方向性を操作してしまう。
こうした先の読み切れない状況では、いっそうリスクへの備えが重要だ。
ファーバー氏の基本は株、債券と現金、不動産、金を1/4ずつというものだ。
各資産クラスについて、次のようにコメントしている。
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「資産配分を大きくは変えていないが、株が下がればリスクがあると考えている。
そうなれば、保有する債券も下がる可能性が高いのは明らかだ。」

《株が下がると債券も下がる》と語られても奇妙に響かないのが現在の環境であるようだ。