マーク・ファーバー

マーク・ファーバー:金利の先行きは予見しがたい

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スイス人投資家マーク・ファーバーがインドETに対して債券市場について語った。
米メディアでは終末博士と揶揄されるファーバー氏だが、理屈好きのインドではその知性を垣間見せるコメントを披露している。


FRB(のバランスシート縮小)については、どのようなインパクトがあるか定かでない。
QEやテーパリングの間で、(FRBバランスシートと)金利変動の間に明確な相関は見られない。
私はFRBがバランスシート縮小に着手するとは思わないが、もしも実行された時、債券が崩壊し金利が上昇するのかはわからない。

9月にもスタートすると予想されているFRBのバランスシート縮小について、ファーバー氏は予見が難しいと語った。
弱気一辺倒の予想をするなら金利急騰・債券暴落(さらにあらゆる資産価格暴落)となるはずだが、ファーバー氏のコメントはそう単純なものではない。
相関に言及するあたり、過去のファクトをあたっている節もあり、博士の姿勢・知性を感じさせる意見だ。
実際、最近のFRBの利上げ局面では、長期金利は逆に低下する傾向さえ見られる。

日本国債は悲観されても買われ続けてきた

市場が債券に対する警戒感を強める中でも、ファーバー氏は早合点すべきでないと考えている。
債券市場には他にも多くの要因がかかわっているとし、日本の例を挙げた。


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 「日本の場合、15年間にわたって日本国債に対して弱気だったが、実際には金利は下がり続けた。」

金利は誰が決めるのか。
金利は中央銀行が決めるとの思い込みも多いが、それは全体像を示したものではない。
ベン・バーナンキ前議長によれば、FRBが利下げをする場合、経済の均衡金利が低下したことに対応するためであるという。
つまり、経済の資金需要が弱まったからこそFRBは利下げをするのだ。
日本の場合も、政策金利が低下しついにいったん廃止されてしまった背景には、日本経済が資金を必要としなくなってしまった点がある。
実体経済が資金を必要としないから、金利は下がるのだ。

一方で、中央銀行の金融政策が市中金利に影響を及ぼさないわけではない。
短期的には市場の需給を変化させる。
だからこそ、金融政策が成立しうる。
確かに、ファーバー氏が言うとおり、単純な話ではない。

(次ページ: バランスシート縮小は債券に朗報も)

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