マーク・ファーバー

 

マーク・ファーバー:貴金属が上がる2つの理由

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が経済について慎重な見通しを示し、貴金属市場の改善を予想した。
今のような市場環境では分散投資が重要であり、中でもいくらかの現金保有の必要性を説いている。

「米市場が上昇した主因は量的緩和だ。
量的緩和は企業収益も押し上げた。
中央銀行のバランスシートが膨張しているので、市場は極めて脆弱になっている。」


ファーバー氏がGoldseekのインタビューで得意の弱気節を披露している。
その脳裏には米経済・市場の転落が克明に映っているようだ。

「米経済は膨らんだ資産価格に大きく依存している。
もしも膨らんだ資産価格が下落すれば、経済は縮小し、不況入りするだろう。
不況は企業収益を押し下げ、市場はさらに下げる。」

ファーバー氏からすれば現在の米市場はバブルでしかない。
しかも、近年にないほど極めて脆弱な状況におかれているという。
それは、今回のバブルには過去数回のバブルにはない要素が存在するからだ。

「2007年、1999-2000年には株式のバブルはあったが、債券(バブル)はなかった。
欧州債券市場の金利もとても低い。」

今回のバブルは特定の資産クラスで重点的に起こったバブルではないという。
世界中の主要不動産市場、工業用コモディティ、仮想通貨に至るまで価格上昇が続いている。
それは、債券バブル=超低金利が資産価格を押し上げたからだ。
ファーバー氏はその極端な例である仮想通貨のブームが峠を超えつつあると見ている。
今後は貴金属が有望になると予想し、理由を2つ挙げている:


  • 仮想通貨に奪われていた一部の貴金属の投資家は「ビットコイン/仮想通貨への熱狂」が終われば帰ってくる。
  • 米財政の大幅悪化により米国債市場が軟化するため、FRBが国債買入れを継続せざるをえなくなる。
    そうなればドル安が続き(対ドルでの)通貨高を望まない他の中銀も追随するだろう。
    結果、主要通貨の減価を嫌がる投資家が貴金属に向かう。

「不動産、株式、債券、貴金属を売って、仮想通貨を買えとはアドバイスしない。
でも、ミレニアル世代は全財産を仮想通貨につぎ込んでしまっているんだ。」

ファーバー氏は資産クラスと地域の両方で投資を分散させるべきだとと説く。
資産クラスについて言えば、ファーバー氏の基本ポートフォリオは株・債券と現金・不動産・金を1/4ずつというものだ。
中でも、今は現金の重要性が増しているという。

(バブル崩壊への)備えとしていくらか現金を持つよう言っているんだ。
現金は現在最も見過ごされている資産クラスだ。


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