マーク・ファーバー

マーク・ファーバー:脆弱なFAANGより回復した金を

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スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、世界の株式市場や金市場について語った。
FAANGなどIT分野は今後脆弱な展開が予想され、金や金関連銘柄にも目を向けるべきと語った。


インフレが加速しないことはとてもいいことだ。
実際のところ、私はデフレを望んでいる。
米国や他の西側諸国、アジアなど新興国経済の問題の一つは、資産価格が上がりすぎて家計の費用があまりにも上昇してしまったことだ。
これは典型的な世帯の実質購買力を圧迫する。

ファーバー氏がBloombergに語っている。
普通の家族がもっと豊かに暮らせていた大昔の記憶が老人にこう言わせているのだろう。
デフレを望むと言うのは少々行きすぎのようにも聞こえるが、インフレを望むのにも程度の問題があるのは事実だ。

FAANGは脆弱

そのファーバー氏は、米経済が言われているほど好調ではないと考えている。
自動車販売、住宅販売、ローンの伸び、消費支出、外食など、弱い統計が並べられている。
ハリケーンの復興需要で短期的には上昇に転じる可能性があるとしながら、長期的な先行きは債券利回りが物語っているという。

「米10年債利回りについて、年初にはストラテジストの多くが米国債に強気だったが、弱気転換した。
年央または年末までに3%と予想していたのに今も2.12%だ。
米10年債は経済が弱まっていることを示しており、強まっているとは示唆していない。」

ファーバー氏は米国株市場についてコメントし、これまで好調が続いてきたFAANG(Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Google)などテクノロジー/インターネット関連銘柄について脆弱性を指摘した。
理由として、激化する国際競争と高バリュエーションを挙げている。
バリュエーションについてはセクターで言えば原油・鉱業関連が、地域で言えば欧州・アジア(シンガポール・タイ・ベトナム)・日本がより割安だと言う。


金市場は回復へ

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 ファーバー氏は、米メディアがFAANGばかりに目を向ける傾向があると皮肉る。
語られてはいないが、鉱業株、特に金関連株の回復は目覚ましいと言う。
金は2011年から悲惨な状況が続いたものの、2015年12月に底を打ったとし、こうした見方が金関連株も押し上げた指摘する。
ファーバー氏は、金を手掛けていた投機筋がビットコインなど仮想通貨に流れたことが市場を健全にしたと喜んでいる。

過去10年の金価格
過去10年の金価格

ファーバー氏は、金が1,300ドルを超えたところで短期的な買われすぎにあると指摘する。
しかし、日米欧の中央銀行が緩和的政策を継続する以上、金を保有し続けると言う。
ファーバー氏は従来から資産の1/4程度を金で保有していると明かしている。

「新しいのが仮想通貨だ。
すばらしいものだ。
どうして仮想通貨が持たれるのか?
紙幣をもはや信じない人の数が増え、ジャクソンホールを汚した各国中央銀行によって統制されるマネーを望まなくなっているからだ。」

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