マーク・ファーバー

マーク・ファーバー:ブラック・マンデーと現在の比較

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スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、ブラック・マンデーのあった1987年と現在を比較した。
テクニカルには現在の方がいいものの、ファンダメンタルズは悪く、恐怖指数VIXのショートに気をつけるべきと話した。


「1987年にはパーティが終わるまで上げ続け、上げ止まった後2か月足らずで市場は40%下落した。
21%は1987年10月19日、たった1日で下落したんだ。
市場が上がっていることは必ずしも上がり続けることを意味しない。」

ファーバー氏はTheStreetで、いつものように慎重なスタンスを継続した。
むしろ明るい空気が支配する市場に対しては「みんなが大丈夫と思っている時は間違っているものだ」と警戒感を示した。

ブラック・マンデー前後の米株価(Russell 3000)
ブラック・マンデー前後の米株価(Russell 3000)

ファーバー氏は1987年と現在の違いを精査している。
1987年には米株価は1月から8月高値までで4割の上昇があったが、今年の上昇幅は15%と小さく、現在も史上最高値水準にある。
現在の方が相対的に買われすぎでないように見えるとして、テクニカル要因からは現在は1987年より好ましい状況にあると指摘した。
一方、ファンダメンタルズになると話は違ってくる。

「世界の金融・経済環境を見回すと、政府の債務レベルは高まり、先進国経済は借金漬けだ。
・・・
現在の方がマクロ経済状況が好ましくない。」

テクニカルには現在の方がいいとは、仮に暴落が起こるにしてもその時までまだまだ時間がかかる可能性が高いということだろう。
ファーバー氏は、ブラック・マンデー以前にプットの売りが流行ったことを回想する。
長い強気相場がこうしたトレードを流行らせたのだが、プットの売り手は暴落時に大きな痛手を受けることとなった。

「現在プットの売りは減ったが、VIXの売りがある。
VIXの売りポジションは史上最高水準だ。
市場が下げ始めボラティリティが上昇すれば、多くの投資家がスクイーズされ、小さな下げが大きな下げになるかもしれない。