海外経済 投資

マラソンの走り方:デービッド・ローゼンバーグ
2021年2月11日

弱気派エコノミストのデービッド・ローゼンバーグ氏が、最近では珍しくなったダウンサイドに重きをおいた投資戦略を語っている。


さらに経済成長が上向きGDPギャップが予想より縮小すれば、結果として起こる金利上昇がこのバブルを劇的な形で破裂させるだろう。

今となっては貴重な弱気派ローゼンバーグ氏がUS Newsのインタビューで、米経済が歩んでいる危うい隘路について話している。
莫大な財政・金融刺激策はインフレや金利が不愉快なほど上昇する可能性を生み出している。
(ただし、もちろん可能性だ。)
経済が急速に回復するなら、インフレや金利の上昇の引き金を引きかねない。
市場の楽観的な見通しと株価の間には矛盾があるようにも感じられる。

以下、発言の要旨:

  • 株価: 市場は今年20%の利益成長、今後数年3%の経済成長を織り込み済み。
    これは市場金利が暗示する水準と大きく異なる。
  • ペントアップ需要はない:
    通常、景気後退からの脱出に寄与する耐久財は、すでに増加すみ。
    外食できるようになったからといって、外食の回数が危機前より増えるのか?
  • 貯蓄・消費の変容: パンデミック後、人々が以前より貯蓄を増やし、結果、消費に回らない可能性。
  • 増税: 財政赤字はいつまでもは続けられない。

バブル崩壊の兆しとして注意すべきこと

  • アナリスト予想の下方修正。
  • 米ドル相場: リスク・オンのドル安が反転するか。
  • 市場の広がり。

有望な投資対象

  • エネルギー
  • 金融
  • 公共のような特徴を持つもの: 大手テクノロジー、有名な生活必需品、ヘルスケア。
  • アジア: 中国、台湾、韓国、シンガポール。
    「PERが経済成長率と整合するバリューを求めるなら、東へ向かえ。」

とりわけ中国について強く推していると受け取れる発言をしている。

財政政策・金融市場・実体経済のどれを見ても、中国は世界の混乱から誰よりも力強く脱出した。
経済は8%成長で、経済成長は生産性によるものだ。
中国は米国やほとんどの先進国世界と異なり、デフォルトを許容し、安定的な方法でデフォルトさせている。
これが経済における破綻状態の『ゾンビ』企業のプレゼンスを減らしている。
中国は、有意にプラスの金利を持つ数少ない国の一つで、今回の危機において量的緩和や莫大な財政赤字に頼らなかった。

投資家へのアドバイス

投資は短距離走ではなくマラソンだ。
自己満足に陥ってはいけない。
市場にはV字回復が完全に織り込まれている。

  • テーマ性のある投資を:
    「パッシブ投資の時代は終わり、アクティブ投資の時代に。
    投機やモメンタム・トレードが終わり、銘柄選択やファンダメンタルズの時代になる。」
  • テーマとは、日々必要なものを買うということ。
    だから「公共のような特徴を持つもの」への投資を奨める。
  • 分散投資。
  • 手許現金を持ち、もっとバリュエーションが有利な時にエントリー。
  • 地理的エクスポージャーを広げるとともにホライズンを長期化しろ。

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