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マスク着用を義務化せよ:ゴールドマン・サックス

ゴールドマン・サックスのヤン・ハチウス氏が、ロックダウンを再度行わないための方策として、マスク着用の義務化を提案している。


マスクが有意に良好なコロナウィルスにかかわる結果と関連していることを見出した。・・・
私たちのメイン・シナリオでは、(マスク着用を)国内で義務化した場合、マスク着用率を15%ポイント上昇させ、感染者総数の1日あたり増加率を1.0%ポイント低下させ0.6%にできる。

ハチウス氏のレポートを多くの米メディアが取り上げている。
マスク着用と感染の状況のデータから、両者間の関連性を計算したものだ。

ハチウス氏が経済学者であって疫学者でない点は割り引かなければいけないのだろう。
そうだとしても、同氏の結論はマスクに慣れ親しんできた日本人からすればサプライズではない。
咳・くしゃみをしたり声を出したりすれば、飛沫が飛ぶのは当たり前。
マスクをすれば、飛沫を周囲に飛ばす量が少なくなるのも当たり前。
大統領をはじめ、なぜアメリカ人の中にあれほどまでにマスク着用を嫌がる人がいるのか、何度理由を聞いても理解できない。

ハチウス氏は経済学者らしく、経済的側面からマスク着用を義務化するよう促している。

この計算結果は、マスク義務化が潜在的に、GDPを5%近く減じるロックダウンの代替手段になりうることを暗示している。・・・
マスク義務化がコロナウィルス感染を有意に低下させるなら、これは公衆衛生の観点のみならず、経済の観点からも貴重なものになりうる。

日本のようにさまざまパンデミックになりにくい条件の揃った国で、ほぼみんながマスクのエチケットを守っても、それでも感染再拡大が心配されている。
米国が、マスク着用を義務化するだけでロックダウンの代替手段となるかは大いに疑問だ。
そうだとしても、活動に対して厳しい義務を課した上で許可するという考え方は、経済活動をいつまでも停止できない懐事情からいっても現実的な方向性だろう。


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