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ハワード・マークス ポジティブじゃないハワード・マークス氏もポジティブに!?

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、米経済の先行きに強気の見方を示し、投資対象に求める条件をいくつか挙げている。


私は何事についてもポジティブだったことはないんだ。・・・
状況はポジティブに見える。・・・
貯蓄と所得上昇が間違いなく今後数年、米経済を浮き上がらせるだろう。

マークス氏がCNBCで、米経済に対しポジティブな見方をしている点について質問され、慎重に回答した。
ディストレストの専門家はあくまで慎重だ。
しかし、それでも足元の経済には強さを感じざるをえない。
少なくとも今後数年で見れば「ポジティブ」な要因が多すぎるのだ。

私たちはある期間のうちには景気後退が起こると予想している。
私は、昨年の景気後退が当時のサイクルの景気後退期だったと信じている。
そして、新たな上昇サイクルが始まったと信じている。

マークス氏は、景気・市場の1サイクルが2020年にいったん終了したと考えている。
そこから再び新たなサイクルが始まった。
つまり、今がサイクル終期で不安を募らせるというのでなく、これから再び景気拡大が始まっているという見方だ。
これが今回のサイクルを特異なものにしているようだ。

市場は経済のポジティブさを織り込んでいると思う。
市場が高い水準にある、高い水準なのは否めないのに、同時に経済回復が進行しているのは極めて異例のことだ。
通常は、株式が高い水準にあるのと、経済が高い水準にあるのが同時に起こるものだ。

今回のサイクルの特異性が将来の展開にどういう影響を及ぼすか、残念ながらマークス氏は言及していない。
最も単純に解釈するなら、経済が回復中なのだから市場もしばらく追随するという予想になろう。
一方で、今回の経済回復には(時期こそ予想できないが)時限性を感じさせる面もある。

投資のチャンスがどこにあるか尋ねられると、マークス氏は断片的に「いわゆるバリュー」、不人気、低バリュエーションなどの要素を挙げている。
その上で、市場の癖であるアンダーシュートに着目するよう奨めている。

パンデミックで傷んだセクター、パンデミックによる痛みを反映した銘柄はしばしば行き過ぎになる。
パンデミックの困難により痛めつけられた会社で、下げが行き過ぎで、その困難が一時的な会社を見つけられれば、昨年テクノロジーに完敗した後、いわゆるバリューや循環株が今年すでに少しリバウンドしているにしても、現在良いセクターということになろう。


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