海外経済 投資 政治

ブースターが進めばリバランスが起こる:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授は、ブースター接種によってパンデミックが収束に向かうと期待し、それが株式ファクターのリバランスにつながると予想している。


イスラエルはすべての該当する成人にブースター接種をすることで第2波を克服した。・・・
それでデルタ株は終わりにできるだろう。
それがリバランスを起こす。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、くすぶり続けるコロナ禍の終わりが近いと暗示した。
欧州でのコロナ再拡大は米市場にも小さな影響を及ぼしているが、それもブースター接種で克服されるだろうとの見通しだ。
そうなれば、ファクターのパフォーマンスが再び変化しうるという。

シーゲル教授がこれまでバリュー株を推してきたことは周知の事実。
しかし、バリューは昨年9月以降グロースの後塵を拝してきた。
教授は、対グロースで見て20%出遅れたとし「大惨事」と認めた。
しかし、シーゲル教授はまだバリューに強気だ。

私は今でも、みんなが利回りを追求するにつれ、今後12か月でバリューがアウトパフォームすると考えている。
FRBが(引き締め方向に)より積極化する時が近づいていると考えるからだ。

経済が再開するにつれ、あるいは金融が引き締まり長デュレーションが不利になるにつれ、バリューが有利になるとの考えだ。
最近の予想どおり、あと1回インフレに悪いニュースが出れば、FRBはテーパリング加速に追い込まれるとしている。
具体的には来月10日のCPIを受けて15日のFOMCで公表されうるとの読みだ。
一方、FRBが金融政策正常化を積極化するまでは、株式市場には追い風が吹き続けるという。
インフレは株に有利で、需要もあり、企業の利益率も確保されているからだ。

シーゲル教授は、注目されるFRB議長人事について、メディアの見立てとは逆にパウエル議長再任を予想している。
教授は議長を「私が見てきた中で最もハト派の議長」と評するが、有力視されるブレイナード理事は議長よりハト派といわれている。
教授によれば、同氏の起用はインフレと闘うバイデン政権の困難を増やすという。
また、市場にとってもよりハト派の議長は望ましくないという。

率直にいって、一時的にはどんどんお金を供給しろとなるが、それはインフレ懸念に火をつけ、長期債に不利に転じる可能性がある。
そうなれば、市場は間違いなく落ち込むだろう。・・・
ほとんどの調査で、アメリカ人の最大の心配事はもはや雇用や仕事ではなくインフレだ。


-海外経済, 投資, 政治
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。