ブラックロック

 

ブラックロック:ブル、リスク・テイク、押し目買い

資産運用の世界最大手BlackRockのRichard Turnill氏が、あっぱれと思わせるような強気一辺倒の見方を語っている。
心の片隅に一抹の不安を抱える投資家からすれば一服の清涼剤のようではあるが、それでも容易に説得させられるものではないだろう。


「我々は現在、確かに株式やリスク資産に対して強気の見方をしている。」

ターニル氏はBusiness Insiderのインタビューでリスク・オンの姿勢を繰り返した。
同氏は以前から「過去は参考にならない」との論理で米市場について強気の見方を続けている。
ブラック・マンデーから30年を迎える中、米市場は史上最高値を追い続け、バリュエーションにも割高感が指摘されている。
しかし、ターニル氏はそうした心配を一蹴する。

前提がすべて

持続的経済成長と低金利の環境では、比較的高いバリュエーションがしばらくは支持される。


これがブラックロックの強気の根拠である。
慎重派とは根本的にスタート地点が異なっている。
持続的経済成長・低金利という前提条件は、少なくとも慎重派には響かないだろう。
資産価格についての実証研究の分野での権威、ロバート・シラー教授は、米市場が上がり続ける可能性を認めている。
しかし、そういう場合でも、前提条件の設定の仕方はまったく異なっている。
経済も金利も市場も、長い目で見れば中央回帰するというものだ。
一方、ターニル氏は現在の景気サイクルが歴史上最長のものになると予想している。

米市場は大丈夫だが外国市場の方がいい

もっとも、ETFを始めとする巨額のパッシブ・ファンドを運用するブラックロックにとって、米市場に弱気になるなどありえない選択肢なのかもしれない。
それは、投資配分への言及で垣間見える。

「米市場は、例えば多くの外国市場に比べて割高に見える。
我々は米市場が良好なパフォーマンスを上げうると考えているが、現在は外国市場の一部の方がより大きなアップサイドがあると考えている。」

ちなみに外国市場の中でも、特に新興国市場がバリュエーション上魅力があるとしている。
相対的に割高という米市場では、予想される緩やかな金利上昇の恩恵を受け、テクノロジーや金融のセクターが有望と言う。
一方、生活必需品、債券等の一部が苦戦するとした。

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