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ブラックロック ブラックロック:本当のリフレ・トレードはこれから

インフレは善か?

極端なデフレが忌まわしいものであるとのコンセンサスは万国共通だろう。
また、長く続くディスインフレが(ゼロ金利制約をもたらす傾向にあり)金融政策を窮屈にするとの考えも是認できる。
しかし、リフレとなると話は別だ。


日米どちらの感覚が正しいかは結果を見るしかない。
ブラックロックの定義が示唆するように、インフレがGDPギャップを縮小するメリットが、インフレそのものが持つデメリットを上回るかどうかが勝負だ。
結局のところ、実質賃金が上昇するか、雇用の質が維持されるかがカギとなる。
この是非は、日米で同一である可能性もあるし、異なる可能性もある。
同一ならリフレは善、異なるならケース・バイ・ケース(おそらく、米国では善でも日本では悪)という結論になろう。

失われた25年と同じ期待感

さて、ブラックロックは『リフレ・トレード』の現状をこう見ている。

「(トランプ勝利後の市場の)見直しは大方が終わったと思われる。
しかし、これは経済のリフレも終わったことを意味しない。
わが社では、世界的なリフレのダイナミズムがさらに伸展する余地があると考えている。」

つまり、これまでのトランプ・ラリーは、市場の過剰に保守的な見通しの調整であり、リフレ・トレードは今後本格化しうるという見方である。
その根拠は、欧米で投資が十分になされてきていない点にある。

「概して我々の分析は、これらの投資ギャップが修正されると示唆している。
経済環境が安定化しいわゆる『アニマル・スピリット』が生まれる時、企業は支出に踏み切る自信を得ることができ、投資ギャップの修正が起こるのだろう。」

四半世紀前から日本が語り続けてきたおとぎ話に似ているのが不安ではある。


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