ブラックロック
 

ブラックロックの第4四半期見通し

資産運用の世界最大手ブラックロックが、リスクとチャンスが共存する第4四半期の投資戦略を説明している。


「貿易摩擦や地政学的軋轢が経済・市場の主たるドライバーとなった。
米通商政策はますます予見が難しくなっている。」

ブラックロックが自社ブログで第4四半期見通しのエッセンスを公表し、投資テーマを3つ挙げている:

  • 保護主義の台頭
  • 景気サイクルの延長
  • ポートフォリオの耐性の強化

リスクが晴れない一方で、景気拡大が長期化しており、リターン/リスクの両にらみの投資が重要になるというメッセージだろう。

保護主義政策から来る継続的な不確実性が企業の信頼感を損ね、企業に支出を鈍化させている。
それでも、私たちは依然、ハト派的な中央銀行や活発な米消費に支えられ景気拡大が持続していると信じている。
ここから示唆されるのは、私たちがポートフォリオの耐性強化を注意喚起したことを最近の出来事が裏付けたにもかかわらず、ほどほどのリスク・テイクが報われる可能性が高いということだ。


興味深いのは、ブラックロックの金融政策に対する見通しだ。
同社はFRBがさらに利下げすると予想する一方で、市場の織り込みは過大と考えている。
この予想が当たるなら、現実が明らかになった時、市場は落胆することになる。

さらに、ブラックロックは、貿易摩擦の悪影響を金融政策だけで払拭することはできないとの見解だ。
グローバルなサプライ・チェーンの混乱は2つの影響を及ぼしうる。
世界経済の成長を鈍化させる一方で、効率的なサプライ・チェーンが寸断されたことでインフレ圧力となる。
成長鈍化なら金融緩和だが、インフレなら金融引き締めだ。

同社は8月「going direct」と呼ぶ、協調した金融・財政政策を提案している。

ブラックロックによる具体的な推奨は以下のとおり:

  • リスク低減: 保護主義への備え。
  • 米株式: 合理的バリュエーションと比較的高い質。
  • ミニマム・ボラティリティとクォリティーのファクター: ディフェンシブ。
  • 新興国市場債務: クーポン・インカムの魅力。
  • ユーロ圏ソブリン: 比較的スティープなイールド・カーブ。
  • 米国債: ポートフォリオの安定。

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