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ブラックロック ファクターが示す織り込み済み経済回復:ブラックロック
2020年5月18日

資産運用の世界最大手ブラックロックのラス・ケストリッチ氏が、市場が織り込むコロナ・ショックからの回復過程を代弁し、関連するファクターに言及している。


「市場は底値から30%上にあるし、これが終わる時にどういう世界になるか、回復の形について前例のない不確実性が存在する。」

ケストリッチ氏がCNBCで、同社が株式のポジションを減らした理由を再度述べた。
同氏はすでに先週このポジション縮小について明かし、本格的なリスク・オフや撤退ではないことを強調してきた。
むしろ、株式市場に前向きな展望さえ述べている。

私たちは少しポジションを縮小したが、逆戻りして底値に向かう始まりとは考えていない。
私たちは経済が年後半底堅いと考えているし、過去10年を支配してきた多くの企業にとって長期的にはこの危機が追い風になると考えている。

ケストリッチ氏は今回のリバランスにおいて重視した3つの点を説明する。

  • クォリティ銘柄(堅牢なバランスシート、収益力)に集中
  • キャリーの導入
  • ボラティリティの売りでのリターン向上

ケストリッチ氏は従前通り、市場が当面(数か月またはそれ以上)レンジ相場になると予想し、リバランスの趣旨を説明した。

今すべきはダウンサイドへの備えを固め、インカムを生み出すことだ。

ケストリッチ氏は、現在の市場がコロナ・ショックの今後をどう織り込んでいるか解説している。
市場が回復に賭けているのは間違いないとするものの、それはV字回復ではなく「W字、ナイキのロゴ、L字」などだと推測する。
始まりつつあるロックダウン解除が逆戻りするようになれば、年後半の回復はなくなり「市場は間違いなく下げる」という。

一方、市場が楽観的すぎるV字回復を見込んでいないことは、ケストリッチ氏にとって朗報だ。
市場は楽観しているが、その度合いは絶望的というほどではないようだ。
同氏によれば、市場がV字と見ていないのはファクター別パフォーマンスにも表れているという。

仮に市場がこれからあっという間に脱出できると考えていたなら、循環バリュー株がはるかに良いパフォーマンスを上げていただろう。
趨勢的グロース株がまだ市場を牽引しているという事実は、市場が回復を予想しており、しかしそれがとてもマチマチな回復であることを示している。

ケストリッチ氏は先月末、今回の景気後退における有望ファクター予想をしている。
今回の観察もそれに擦りあうものになっている。


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