ピーター・シフ

 

ピーター・シフ:金融政策正常化後の企業収益

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏の顔が心なしか明るく見える。
米国株市場の先行きが不透明になる中、同氏の終末予想が的中する可能性が出てきたからかもしれない。


人々の記憶は長く続かない。
今世紀、株価が半値になった大暴落が2回あった。
再び容易に起こりうるのに、誰も心配していないように見える。

シフ氏はTheStreetに対してバブル崩壊予想を繰り返した。
市場に自己満足が立ち込めている理由について、下落してもFRBが救済してくれるためかもしれないとシフ氏は言う。
FRBは今世紀2回、救済のためにより大きなバブルを膨らませてきたとも。
しかし、ついに今回は救済に必要なバブルが大きすぎて、FRBも生み出せないだろうと言う。

「米企業はFRBが供給した安いマネーの恩恵を大きく受けている。
確かに金利が史上最低水準にある時に良い業績を上げるのはとても容易だ。
金利が正常化したときにどうなるかを考えなければいけない。」


シフ氏は、株式のバリュエーションを見る上での注意点をこう語った。
PERの数字だけで割高・割安を見るべきでなく、それと掛け合わされるEPSも見なければならない。
しかも、実績や今期予想ではなく、金利正常化後まで含めた長期の実質ベース(物価調整後)の利益を考えなければ意味がない。

「金利が正常化したら、ウォーレン・バフェットがかつて言ったように『潮が引いた後に誰が裸で泳いでいたかがわかる』ことになる。
今、たくさんの人たちが裸で泳いでいる。
FRBが供給した大量の水で、今はわからないだけだ。」

いつ潮が引くかは予想できないとしながら、シフ氏は、いつかは市場の力がFRBを圧倒すると断言する。
株式市場が下落するか、株式市場の代わりに米ドル相場が下落するかだという。
いずれの場合も、実質ベースで米株価が低下することになる。

「もしもFRBが市場の大きな下落を防ぐために十分な量的緩和を講じれば、米ドルの内部爆発によって実質ベースの損失はさらに大きくなるだろう。」


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