ピーター・シフ

ピーター・シフ:金価格上昇の本当のワケ

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Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、最近の金価格の上昇の理由について語った。
これまでの上昇は地政学的リスクの高まりによるものではなく、本当のリスクが到来すれば金と株式の相関が変化するはずと予想した。


「金価格が上昇しているのは安全資産だからではない。
人々が本当に心配すれば・・・地政学的な恐怖が存在すれば、株式市場は下落するはずだ。
しかし、そうではなく、株式市場は上昇している。」

ピーター・シフ氏は露RTのインタビューで、最近の金価格上昇の主因が地政学的リスクではないと語った。
だからこそ、北朝鮮を巡る緊張にもかかわらず、明らかに安全資産ではない株式が上昇したのだという。

金価格(青、左)とS&P 500指数(赤、右)
金価格(青、左)とS&P 500指数(赤、右)

くしくもこの主張だけを見れば、ゴールドマン・サックスと同じ指摘となっている。
ゴールドマンは金上昇の主因を米政治の停滞に求めた。
シフ氏の場合、ゴールドマンがさらに先の展開の可能性として挙げた要因を重視している。


「投資家は米ドルを手放したいがために金を買っているんだ。
金はインフレから逃れるために買われている。」

シフ氏は、インフレの脅威を明確に意識できている人はまだ少ないと認めている。
しかし、世界各国の極端な金融緩和の結果として、世界でそのリスクが顕在化し、投資家に意識されるようになるのだという。

「世界中の不換通貨は価値を失いつつある。
だから、人々はそれを手放したくて、ある人は株を買い、ある人は金を買っているんだ。」

株と金が同時に上がる現象をシフ氏はこう解説した。
世界的な流動性相場が資産価格を押し上げるという解釈だ。
ついに、各国中銀がもくろんだ通貨価値の悪化が起こるのだろうか。
シフ氏の答はYesだ。
そのため、世界中で金を買う人がもっと増えるといい、仮に深刻なイベントが発生すれば株・金の連れ高は終わるという。

「もしも真の地政学的脅威が起これば、みんな株を投げて金に群がるだろう。
しかし、それはまだ起こっていない。」

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