ピーター・シフ

 

ピーター・シフ:米減税はドル安要因

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、米減税とドルや金との関係を説明した。
トレーダーの考えとは異なり、減税はドル安・金上昇の要因なのだという。


「金が最近少し下げた原因は市場が減税を予想したためで、減税はドル高要因にもなるという議論があった。
トレーダーは理解していないようだ。
減税はドル安要因であり、金上昇要因だ。」

シフ氏は露RTに出演し、米国で動き始めた税制改革の議論と為替・金の関係を解説した。
それによれば、減税がドル高をもたらすとの予想は誤りなのだという。

金価格とドル相場の間に逆相関の関係があることはよく知られている。

金価格(ドル建て、青、左)と米ドルの実効為替レート(赤、右)


この関係を見る限り、シフ氏の主張は《減税がドル安要因》ということになる。
では、シフ氏の根拠は何か。

「政府は税収を借金で置き換えようとしている。
政府を小さくしようとはしていない。
政府はどんどん肥大化していく。」

政府債務の拡大を支えるためFRBは金融緩和を継続せざるをえず、それが潜在的インフレ・リスクを大きくすると言いたいのだ。
結果、ドル安につながるというのがシフ氏の解説のロジックである。

「政府にとっては、借金を払う方が課税するより高くつく。」

この見方はシフ氏の政治信条でもある。
シフ氏は具体的な市場の動きを予想する。

減税が実現すれば『噂で買って事実で売れ』となり、ドル高ではなくドル安になるだろう。
金は下げるのでなく、大きく上げるだろう。

市場が予想する12月の利上げで米ドルは上昇するかとの問いについても、シフ氏は否定的な見解を述べている。
経験的に、FRB利上げとドル相場との間にそうした関係はないからだ。
市場は利上げ前にドル高要因を織り込んでいるのがほとんどだとして、シフ氏は、むしろ利上げ後には「事実で売れ」の展開になると説明した。


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