ビル・グロス:2%のFF金利・2%のインフレ

債券王ビル・グロス氏が、FOMC利上げと来年の見通しを語った。
FRBは経済に悪影響を及ぼさないよう来年利上げペースを年2-3回にとどめるだろうという。


(来年の米利上げは)4回はないだろう。
FRBは3回と見ており、私は2-3回と見ている。
過去にも指摘したとおり、FF金利は実質ベースでゼロ%である必要があるからだ。


Bill Gross: Fed funds rate needs to be at ‘zero-percent real’ from CNBC.


グロス氏がFOMCの結果を受け、来年の利上げ見通しをCNBCで語った。
昨日のFOMCでは今年3回目となる0.25%の利上げが決定され、FF金利誘導目標は1.25-1.50%とされた。
仮にFF金利2%にインフレ2%なら実質FF金利はゼロ%になる。
インフレに不透明感が残るもののFRBはそこを目指しているとグロス氏は読んでいる。

強気派が言うように来年4回の利上げとなればFF金利は2.5%に近づく。
これは現在1.8%程度の2年金利を少なからず押し上げるであろう。
現在の10年金利は2.36%程度。
結果は長期金利押し上げによって景気を冷やしてしまうか、長短金利逆転によって不況・市場下落の恐怖感をふりまいてしまうかだ。
グロス氏はFRBがそれを招くようなことはないと踏んでいる。

住宅市場に会話が及ぶと、グロス氏は変動金利型住宅ローンが多い点を指摘した。
FF金利は大底からすでに5回引き上げられている。
仮にさらに4回(1%)の引き上げとなれば、ローン返済に影響が及ばないとも限らない。
程度こそ違えど、サブプライム危機前の引き締めでも同様のことが起こっている。

「(利上げのいきすぎが)変動金利住宅ローンに影響し、サブプライム・ローンに影響し、危機を生んだ。
これは重大だ。
FRBは(住宅市場に)悪影響が出始める前の2-2.25%のところで利上げをやめないといけない。」


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