ビル・グロス:米国株ピーク、信用サイクル反転へ

債券王ビル・グロス氏が、信用サイクルの反転と米国株市場のピークを宣言した。
高名な投資家の勇敢な予言は当たってしまうのか。

「金融環境は緩和度を小さくしている。
これが資産価格だけでなく企業収益にとってカギとなる。」


グロス氏はCNBCで、米国、中国を含む世界中で金融環境が資産価格や企業収益に影響を及ぼし始めていると語った。
本当に企業収益に影響するなら、これは大きな問題だ。


Janus Henderson’s Bill Gross: The credit cycle is peaking from CNBC.

グロス氏は市場が勢いを失いつつあるという。

「弱気相場入りとの意見を支持するわけではないが、市場は、動きや価格がゆっくりの老人の引退後のコミュニティのような状態に入ったようだ。」


そして「穏やかな日々」は去ったとして、先行きの荒れ模様を示唆する。
何がその相場の変化の原因なのか。

単純に信用サイクル自体が反転したために(米国株の)2桁の伸びは終わった。

信用サイクル反転のメルクマールがFRBの利上げ・バランスシート縮小であり、ECBのテーパリングだ。
いずれも金融政策のスタンスがより引き締め側に変化しつつあることを示している。
グロス氏は、こうした動きが強気相場継続を阻害しうると考えている。

株価水準について、グロス氏は際立つ米国株の割高感を指摘している。
一方、世界の他の市場では、株価はより適切にファンダメンタルズにもとづき値付けされているという。

「だからと言って(米国株が)下落すると言っているのではない。
ピークに達したと言っているのだ。
もしからしたら1929年のように『永遠の高原状態』にあるのかもしれない。」

グロス氏が「永遠の高原状態」を信じているわけではないだろう。
この言葉は大恐慌直前にアーヴィング・フィッシャーが「株式市場は『永遠に高い高原状態』に達した」と発言し、名声を失った逸話から引いたものだ。


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