海外経済

ビル・グロス:有言実行が不況を招く

足元を見透かす市場

一方、市場はFRB利上げをどう予想しているのか。


「市場は今後6-12か月の間に利上げはないと見ている。
・・・
市場はFRBがそんなに利上げできず、(現状を)維持すると見ている。」

市場はいつものように中央銀行の足元を見透かしている。
FRBが有言実行すれば不況入りリスクが高まるが、市場はそうはならないとの楽観を続けている。
かつてはFRBが金融引き締めを行えば不況入りするのは世の常との考えがあった。
しかし、今では市場は、FRBがどこまでも経済・市場に媚びへつらうと見透かしている。
もはや金融政策は中央回帰のための安定化政策とも言えなくなっている。

不況を告げるイールド・カーブ

2年-10年スプレッド(青)と景気後退期(灰)
2年-10年スプレッド(青)と景気後退期(灰)

歴史を見ているほとんどの民間エコノミストは、2年-10年スプレッドが逆ザヤかゼロになった時、不況がやってくると理解している。
私はこれは正しくないと思っている。
米国や世界でレバレッジが高まっている中では、そこまで行かなくても不況は起こりうると私は考えている。

以前は、不況入りの兆しと言えばイールド・カーブのフラット化・逆ザヤ化であった。
しかし、現在ではレバレッジの上昇によって不況へのハードルが下がっているとグロス氏は語る。
そして、それは当然、市場にも影響を及ぼす。

「FRBがその主張を強弁しすぎれば、米ドルや金のような関連資産の市場が大きく動いてしまいかねない。」


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