ビル・グロス:日欧からの大切な輸入品

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債券王ビル・グロス氏が米イールド・カーブ、米国株、減税について解説している。
米金利が50ベーシス・ポイント上昇すれば、経済・株価を減速させる可能性があると指摘した。



Janus’ Bill Gross: Here’s what the flattening yield curve means for the economy from CNBC.

「多くの市場観察者は、以前何度もそうだったようにフラット化したイールド・カーブを不況の前兆と捉えている。
私も過去数年はそう考えていた。」


グロス氏は、イールド・カーブのフラット化が不況の前兆となりうることをCNBCで繰り返した。
米長期金利が上昇しない。
注目された2.4%の節目を境に上げ渋っている。

日欧のゼロ金利を輸入する米市場

FRBがバランスシート正常化を始めたのに、長期側の金利が持ち上がらない。
良好な経済指標が続いても、長期金利の反応は鈍い。
一方で12月利上げ観測が高まり、短期側は持ち上がっていく。
結果、イールド・カーブはフラット化することになる。
この現象に、市場が淡い危機感を抱いている。

なぜ、FRBのバランスシート正常化でも長期側の金利は上がらないのか。
グロス氏は、ECB・日銀の長期国債買入れが効いているのだという。
ユーロ圏・日本の長期国債の低利回りが米国に「翻訳」されてくると解説する。

「独10年債利回りは35-40bpだが、米10年債は235bpだ。
ある程度の為替リスクをとっても(米国債が)魅力的な投資になる。
同じことが利回りゼロの日本の10年債にも言え、235bpも差がある。
外国投資家が米10年債を買いに入り、FRBの利上げも相まってイールド・カーブがフラット化する。」

(次ページ: 50bp上昇なら要注意)


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