ビル・グロス:債券買入れ停止が弱気相場を生む

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債券王ビル・グロス氏は、財政政策の重要性を唱えながらも、金融政策から目が離せないでいる。
債券市場の弱気相場入りがコンセンサスとなりつつある中、その引き金を引くのはやはり金融政策だからだ。


グロス氏はCNBCで米経済政策の変化を指摘している。
ECB、日銀、BOEがFRBの(量的緩和の)役割を引き継ぎ債券買入れを続けていることで、米市場の注目は財政政策に移ったという。
市場の関心事はもっぱらトランプ政権の政策に移ったが、グロス氏は金融政策からも目が離せないという。

「他の中央銀行が忘れてはいけないのは、債券買入れをやめる瞬間が債券の弱気相場が始まる瞬間かもしれないということ。」

グロス氏は先月の月例書簡で挙げた米長期金利2.6%の重大さを再び協調した。
2.6%を突き抜けることがあれば、25年間続いた利回り下落のトレンド線が破られることになる。
大きなテクニカル上の節目になるとともに、FRBの今後の金融政策を示唆することになるだろうという。

「米国債利回りにとって重要なのは、FRBが新たな『中立的な政策金利』に移行するペースだ。
『中立的な政策金利』の定義は、経済とインフレがバランスする金利/利回りのこと。
2%のインフレと2-3%の実質GDP成長率とすれば、中立的な政策金利は2%程度だろう。
そうだとすれば、まだ125ベーシスの利上げがありうる。」

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 FF金利がまだ1.25%上昇するなら、長期金利も同様に、あるいはそれ以上に上昇すると考えるのが自然だ。
1.25%の利上げを25ベーシスずつ行うなら、5回の利上げになる。

「それ(125ベーシスの利上げ)が今後2年で起こるとするなら、米10年債利回りは2019年にも3%に達する。
そうなるなら、そして長期金利が2.6%に届くなら、債券投資家の得るリターンは1%かそれ以下のわずかなものになる。」