ビル・グロス:ビットコインは前兆かも

債券王ビル・グロス氏が、ビットコインについてのスタンスを明らかにした。
同氏は今月の月例書簡において「古典的マネー」として現金、金とならんでビットコインを挙げていた。

「(ビットコインの)上昇は資産価格や債券に大きな影響を及ぼしているようには見えない。」


ビットコイン先物のCBOEを10日に控え、グロス氏は過度な心配をしないようBloombergで語った。

グロス氏は、オーソドックスな投資家層の中では比較的仮想通貨に寛容だ。
寛容と言うより、声を荒らげてこき下ろすことはなかったと言うべきかもしれない。
淡々と現状の評価をくだす。

「現時点で投資家は、上げ続ける価格を満たしてくれるマニア(熱狂)としてこの(ビットコイン)投資をとらえている。
現時点ではビットコインは通貨の代替物ではない。」

現状は通貨たりえないビットコインを、グロス氏はなぜ「古典的マネー」として挙げたのか。
それは、長い目で見れば、過度な金融緩和を嫌う投資家の最終的な逃避先となりうる可能性を認めているからだ。
そして、その動きはすでに始まっているのだという。


「低金利や4-5兆ドルものマイナス金利を考えれば(マイナス金利に投資せざるをえない機関投資家ではなく)個人投資家は最終的に選択肢から選ぶことになる:
現金、タンス預金、それにビットコインだ。
この動きの出発点は必ずしもビットコイン価格が16,000-17,000ドルの時点ではなく、1,000ドル以下の頃だったのだ。」

グロス氏はビットコイン急騰をマニアと表現し、それを駆り立てた大きな要因が各国中央銀行の金融政策であると考えている。
大規模な金融緩和は資産価格を軒並み押し上げてきた。
どの資産クラスももはや高くて買えたものではない。
だから、投資家は現金をつかみ続けるか、中央銀行が買っていない仮想通貨、その人為的でない価格に夢を求めているのだ。

規模としては小さな資産クラスにすぎないビットコインだが、その価格形成には金融政策が関係している。
そうだとすれば、ビットコインでの変調は氷山の一角である可能性も存在する。
だから投資家はビットコイン等の動向を看過してはいけないという。

(ビットコインについて)いつか何らかのバブルが弾ければ、これは他に何かが起こる兆しかもしれない。
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全体の信用規模・世界の信用規模に比べて小さく重要でなくても、他の資産(の変調)に対する先駆けとなりうるので投資家は用心すべきだ。


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