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ビル・グロス:そろそろ時間だ

米名目成長率は5%へ

グロス氏は年末の長期金利2.70%超と、債券ポートフォリオのトータル・リターン0-1%を予想している。


グロス氏によれば、名目成長率は少なくとも数四半期は5%の達成が可能だという。

「FRBが長く望んできたコア・インフレ目標2%は、減税と財政赤字拡大による財政政策の効果によって達成されるだろう。」

実質成長率3%、インフレ2%、名目成長率5%、名目長期金利2.7%超という予想である。
グロス氏は、リーマン危機後の金融抑圧の期間、米長期金利と名目GDP成長率の間のスプレッドが平均140bpだったことを挙げる。
5%の名目GDP成長率なら長期金利3.60%にあたるとして、足元の2.5%では低すぎることになると説明している。

量的緩和の巻き戻し

グロス氏は、各国中央銀行が今年さらに金融政策正常化を進めると予想している。
人為的に低く抑えられてきた金利は、抑圧を解かれていくだろうという。

「このことは、FRBが今年2回を超える利上げをするとか、ECB、BOE、特に日銀が近く短期金利を引き上げるということを意味するわけではない。」

グロス氏は金融政策正常化があくまでゆっくり進められると見ている。
実際、グロス氏が予想している米長期金利上昇は極めてゆっくりしたものだ。

「QE巻き戻しと5%の名目GDP成長率は、米10年債利回り上昇、ゼロ%近くのトータル・リターン、緩やかな弱気相場が始まったとの見方の正当性を示すのに十分なものだ。」

金利は都合よく止まるのか

グロス氏は年内に米長期金利が2.70%を超えると予想している。
ジェフリー・ガンドラック氏は今月のウェブキャストで「米10年債利回りが2.63%を超えれば、上昇が加速し、株式市場は慎重になる。」と話している。
長期金利は本当に上昇するのか、上昇した場合に都合のいいところで止まるのか、米長期金利への注目は当分やみそうにない。


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