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ビットコイン相場が回復した本当のワケ:北野一氏

みずほ証券の北野一氏が、日本株の出遅れについてその帰趨を占っている。
また、最近のビットコイン相場の回復について独自の解釈を与えている。


米国株は最高値に接近している。
日米相対株価(日本株価÷米国株価)は今、2012年以来の安値だ。

北野氏がテレビ東京の番組で日本株の出遅れについて指摘している。
同氏は2月の同番組でも日本株の出遅れについて言及し、外国人が売っているためという言い訳を疑っていた。
むしろ、日本の側に外国人が売らざるを得ない状況があるのではと推測し、ある仮説を述べていた。

理由はどうであれ、日米相対株価が過去の中央値から大きく乖離している。
ならば、近いうちに中央回帰するのではと考えるのが人情だ。

北野氏は、過去の同様の事例を紹介する。

「過去同じぐらい下ぶれた時、2012年・2016年とも日本株が上昇してキャッチアップした。
その2回は景気の底入れ局面だった。」

現在は景気が後退し底入れするような局面ではない。
政府の公式見解は景気が拡大中というものだろう。
ならば、株価について同じキャッチアップを予想するのは難しいかもしれない。

北野氏は

むしろ米国株の反落リスクの方が高いのではないかと考えている。

と話していた。

興味深いのは、その同じ番組で、最近5,000ドルを回復したビットコインについて北野氏が話した内容だ。
この上昇が、中央銀行の信認や独立性が危うくなっていることと関係しているというのだ。


「ビットコインは・・・本質的には抵抗権というのがあるのではないか。
政府でもなく、国でもなく、多くの人たちに支えられている。
そういうものが我々の生命・安全・財産を守ってくれるのではないか。
これがビットコインに込められた意味ではないか。」

北野氏の言いたいことは理解するし、共感もする。
確かに創成期のビットコインにはそうした理想を抱く人たちも存在したはずだ。
しかし、最近のビットコイン相場の回復をそれと結びつけるのは少々無理がある。
少なくとも2017年の大相場以降、仮想通貨市場で売買している人たちのほとんどすべては投機を目的としたギャンブラーと考えるべきではないか。
(誤解のないように言うが、筆者はギャンブルやギャンブルとしての仮想通貨を批判するつもりは毛頭ない。
資力のある人が納得して適切・適法に楽しむなら、大いに結構だ。)

むしろ、4月に入ってからのビットコイン相場の上昇は、投機熱の回復と見るべきだろう。
ジェフリー・ガンドラック氏は、ビットコインについて株式等リスク資産の極めて優秀な先行指標と指摘してきた。
ビットコイン相場がすっかり輝きを失いレンジ相場に入っていた間、指標としての有用性も失われていた。
ところが、第1四半期の株高に触発されたのか、4月に入ってビットコインが回復を見せている。
そして、その後も米国株は好調だ。
これは投機熱の高まりの1つの表れかもしれない。

そうだとすれば、何が起こるか。
米国株がさらに上げ、日本株は上がるかもしれないが出遅れを続けるということかもしれない。
すでにオリンピックの前年に入り、消費増税も控える中、キャッチアップというのはやはり難しい。


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