投資

ビットコインは10万ドルも:デニス・ガートマン

デニス・ガートマン氏が、金への強気スタンスを継続しつつ、ビットコインなど暗号資産とは距離を置く姿勢を強調している。


金に留まるべきだ。
疑問の余地はない。
確かにビットコインとの競合はあるが、それも最終的にはなくなる。

コモディティ王がBloombergで、金保有の継続を奨めている。
大規模な財政・金融政策によるドルの価値低下を懸念する声がある中で、金へのスタンスを尋ねられたものだ。

同氏は以前、ユーロ建てや円建てでの金保有を奨めていた時期があった。
当時ドルには金利があり、ドルは強い通貨だったためだ。
しかし、今やFRBも他の中央銀行に追随し、ドルは強い通貨ではなくなった。

ガートマン氏は、金が全面的に強くなっていると指摘し、その理由を世界中の中央銀行の拡張的な金融政策に求めている。
こうした環境では、どの通貨の建値でも金価格は強くなると解説する。

金は数千年経っているが、ビットコインは20年にすぎない。
ビットコインがミレニアル世代の金であることは理解するし受け入れているが、ビットコインを10,000、15,000、20,000ドルで買えるものとは考えていない。
私より賢明で、賢く、勇気のある人々にお任せしたい。

ガートマン氏は、自身が年を取ったせいかもしれないと前置きをしつつ、ビットコイン等を金と似たものとする考えを否定した。
同氏は、ビットコイン上昇の理由に発行上限の存在を挙げる意見に首をかしげる。

「今や暗号資産は7,000も存在する。
有限の暗号資産が無限に存在するんだ。
だから、ビットコインや暗号資産の楽しさ、喜び、熱狂は最後には死に絶えるだろう。」

ガートマン氏はもう1つの大きなリスクとして、政府・中央銀行による介入を挙げる。
「世界中の中央銀行が金融政策の独占を放棄するのを拒否し・・・価値をゼロにしてしまう」というシナリオだ。
つまり、同氏は暗号資産の将来に対し極めてネガティブなのだ。

ただし、ガートマン氏の弱気は中長期的なホライズンの話だ。
短期的な上昇はむしろ起こりうると述べている。

それまでに(ビットコインが)100,000ドルまでいく可能性があるかと言えば、ジョン・メイナード・ケインズが言ったとおりだ。
『市場は破産せずにいられるよりはるかに長く不合理であり続けられる。』
現在、ビットコインは完全に不合理であるように見える。

最近、著名投資家の中にビットコインをポートフォリオに加える人が増えている。
共通するのは、ポートフォリオの小さな構成比についてビットコインに投資するというもの。
仮に全損となってもたいして痛くない金額を投資し、爆発的な上昇を夢見る、いわば宝くじに対するようなスタンスだ。
多くの投資家が爆発的なバブル拡大が近く起こりうると感じている裏返しかもしれない。

一方、ガートマン氏の信念は揺るがない。
ビットコインの投資家がうまくいき続けることを祈りつつ、自分は金に投資すると述べている。

投資とは儲かる可能性のあるものの中から選んで行うものだ。
儲かる可能性のあるものにすべて賭けなければいけないものではない。

もしかしたら私が老人だからかもしれないし、歴史観によるのかもしれないし、私が間違っているのかもしれない。
ビットコインが未来の通貨になるのかもしれない。
もしもそうなら、私と関係のないところでそうなってくれ。


-投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。