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ビットコインは金よりいいかも:スタンリー・ドラッケンミラー
2020年11月10日

スタンリー・ドラッケンミラー氏が、コロナ後に起こるセクター・ローテーションについて予想し、インフレ・ヘッジとしてのビットコインの可能性について言及した。


(コロナウィルス・ワクチンから)直接の恩恵を受ける企業がたくさんある。・・・
もちろん市場をネットでショートしたくない。

ドラッケンミラー氏がCNBCで、ワクチン開発のニュースにコメントした。

ファイザーは9日、開発中のワクチンの治験において9割で有効性が認められたと公表した。
同日の米市場はダウ平均とS&P 500が上げた一方、NASDAQが下げて終わった。
コロナウィルスの悪影響を受けた企業の割合が比較的大きい指数が上昇し、逆に恩恵を受けてきた企業の割合が大きい指数が下落した形だ。

ドラッケンミラー氏は、コロナ・ショックでのセクター・ローテーションを解説する。

「在宅勤務の恩恵を大きく受けた多くの株式がある。・・・
それらに莫大なお金が流れ込み、割高となっている。」

在宅勤務のために必要となる財・サービスの分野では大いに需要が拡大した。
コロナ後の持続性などお構いなしに買われたようなところがある。
しかし、有効な予防・治療法の開発という、以前から予想されたことが現実になりはじめると、市場は夢から覚めて、コロナ銘柄の精査を始めるようになる。

その一方で、市場の他のセクターはすべてコロナウィルスのためにひどく苦戦している。・・・
それらは、例えば3-4年の見通しと比較して割安で売られている。
だから、そこにローテーションするのはまったく合理的のように思える。

ドラッケンミラー氏の主張するローテーションは必ずしもグロース/バリューのローテーションではない。
コロナで得をしたセクターと損をしてきたセクターの間のローテーションだ。
したがって、ローテーションはデフレ銘柄とインフレ銘柄の間でも起こる。

FRBの異常な政策手段やFRBによる債務貨幣化の事実を見れば、インフレとなる確率は高い。
今後5-6年、おそらく来年か再来年、特にワクチンができる頃から、経済がかなり熱くなる。
同時に、予定される刺激策があり、米中間のサプライチェーンが脅かされる。
もしもそうなるなら、先ほど話したローテーションがおこり、多くの企業がインフレの大きな恩恵を受けることになる。

ドラッケンミラー氏は、インフレとなって恩恵を受けるセクターの例として素材を挙げた。
中でも鉱山株はすでに底堅く、今後も魅力を増すといい、銘柄の例としてリオティント、BHP、フリーポートマクモランに言及した。

ドラッケンミラー氏は、インフレに賭ける投資戦略として、株式以外の資産クラスについても尋ねられている。

「私はビットコインはほんの少し、はるかに多くの金を保有している。
金は5000年続くブランドだ。」

ドラッケンミラー氏は、価値の保蔵手段としての金に信頼を寄せている。
自身を「恐竜」にたとえ、これまで暗号通貨に対し高い関心を示したこともない。
その同氏が、金への信頼をアピールしながらも、ビットコインが有用となる可能性について話している。
背景にあるのはヘッジファンド・マネージャーらしい観点のようだ。

ビットコインは、多くのミレニアル世代や西海岸の新しいマネーにとって価値の保蔵手段として魅力的な資産クラスになりうる。・・・
もう13年になるし、一日一日ブランドが安定してきた。・・・
率直にいって、金がうまくいくなら、ビットコインはおそらくもっとうまくいくのではないか。
ビットコインの方が薄く、流動性が高く、ベータが大きいからだ。


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