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ビットコインの2か月金利は57%

ビットコインの金利を先物価格から計算すると57%にも上るのだという。
こうした金利はビットコインの正体を語っているのかもしれない。


11月4日に1ビットコインを7,220ドルで売り、同時に7,235ドル(7,220ドルにLIBOR金利分15ドルを加えた金額)を12月29日期限の先物に投資すると1.1ビットコイン近くを買うことができる。
年率換算すると57%になる。

投資家にとってなじみ深いロジックをビットコインに応用した試算をBloombergが紹介している。
外国為替の直物レートと先渡レートの差が通貨間の金利差と釣り合うという金利パリティの考え方である。
結果、ビットコインの約2か月の金利が年率換算で57%と計算されたのだという。
これほど高金利となるのは、ビットコインの先物相場がバックワーデイションになっているからだ。
今回用いられた先物価格は欧州のDeribitというデジタル通貨デリバティブの取引所のもの。
この先物価格が十分に合理的な期待に基づいて形成されているか疑問はあるものの、高金利と言われれば納得してしまうところがある。
そのロジックを披露しよう。


ビットコインには発行上限があり、それが売りの一つだった。
ビットコインが投機対象としてだけでなく本来の決済手段として普及するにはこれはハンディだ。
カバーする経済が拡大するために通貨が供給されるのが望ましいが、それが為されない。
代わりにビットコインの単位が分割されていくのだが、これは通貨が供給されるのとは意味が違う。
1ビットコインがカバーする経済が拡大するということは、1ビットコインの相対的価値が上昇することを意味する。
一方で、通貨供給されないためにビットコインの世界は繁栄とともに恐ろしく引き締め的な金融環境になるものと考えられる。
これは57%という高金利と擦り合っている。

ビットコインの発行上限はその相対的価値の上昇要因となりうる。
ところが、通貨本来の役割を阻害するのだ。
決済機能を担う経済規模を制限し、信用創造を難しくする。

こうしたロジックは果たして正しいのだろうか。
正しいとすれば、ビットコインに通貨としての将来は見出しにくいかもしれない。
もちろん、それでもギャンブルの対象としての将来は残るのかもしれない。

先行きを見通すにはどうしたらいいだろう。
一つの注目点は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)やシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が予定しているビットコイン先物の上場だろう。
これらはビットコインをいよいよ本格的に表の金融市場に引きずり出すかもしれない。
より厚い市場でより合理的な先物価格が形成されるようになれば、それがビットコインの正体を語ることになるのではないか。


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