投資

ビットコインの役割が増えるかも:チューダー・ジョーンズ

ヘッジ・ファンド業界のベテラン ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、ビットコインをポートフォリオに組み込む可能性に言及し、暗号資産村の住民たちを喜ばせている。


利益最大化の最善の戦略は、最も早い馬を所有することだ。・・・
予想しなければならないのなら、私はビットコインに賭ける。

チューダー・ジョーンズ氏がビットコインに対して前向きなスタンスを示したとYahoo Financeなどが伝えている。
もっとも、同氏がすでにビットコインを買ったのかは定かではない。
明らかになったのは、同氏のファンドがビットコインを売買する可能性があることを開示し、1桁パーセントのリミットを設け、定期的に見直すことにした、ということだ。

チューダー・ジョーンズ氏は決してビットコインにバラ色の将来を見ているわけではない。

私はビットコインのみの保有を奨めるのではない。
しかし、現代史において最も非正統的な経済政策がとられている時、この可能性を認識すべきだ。
このため、私たちは投資戦略を順応させなければいけない。

ビットコインを柱とするポートフォリオは考えられないとしながらも、それを取り込む可能性をしたたかに検討すべきと考えているのだ。
もちろんその背景には、意図して、あるいは意図せずして拡張的になった金融・財政政策の副作用への懸念がある。
通貨や債券の価値に疑念が生じる可能性が否定できず、それにともない伝統的資産クラスの中でも明暗がはっきりしてくるだろう。
そして、どう明暗がつくのか、定かに予想するのが難しい。
だからうまく分散することが必要になり、それに役立つ新たな資産クラスが望まれる。
あるいは、もう少し前向きに、ハイリスク/ハイリターンの資産を少額組み込むことで、利回り改善を模索したい意味もあろう。

「市場の反応はこれまでの延長であることが多い。
でも、覚えておくべきは、長い目で見れば損益が効いてくる。
それに留意しつつ、新たな安全資産を渇望する世界では、ビットコインの役割が増えるかもしれない。」

この言い方から見ても、チューダー・ジョーンズ氏がビットコインに対して明るい長期的見通しを持っているとは考えにくい。
それを理解した上で、短・中期的には使い道があると考えているのだろう。
同氏はビットコインを「世界において固定的な最大供給量を持つ唯一の大量売買可能な資産」と認め、「典型的な希少プレミアム」を期待しうると書いている。

チューダー・ジョーンズ氏は、ビットコインが1976年頃の金に似ていると回想する。

「金は、将来の投資として(最近のビットコインのように)商品化され、とんでもない強気相場を享受し、価格は3倍近くになった。
ビットコインが28か月で80%調整したように、金もそれから2年で50%近く調整した。」

チューダー・ジョーンズ氏は、ビットコインの将来に自信は持っていないが、可能性は感じているようだ。
ビットコインを肯定する理由を述べつつ、険しい先行きにも言及している。

ビットコインは価値の保管場所に類し、いくらか決済に使えるというおまけがついている。
ビットコインの決済は60分ほどかかり、「お金に近い」。
金融資産・金・法定通貨など、もう少し流動性のない美術品・貴金属・土地など、他の価値の保管場所と競合しなければならない。
投資家が直面する問題は『10年で見た時に、何が勝つのか』だ。


-投資
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。