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グッゲンハイム スコット・マイナード パーティは終盤だがまだ続く:スコット・マイナード
2021年2月8日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏は、刺激策が生んだバブルが終盤にあるとしつつ、異例の規模の刺激策ゆえにバブルがしばらく続くと予想している。


今起こっていることのすべては、世界中のアグレッシブな金融政策の表れ、さらなる刺激策を背景にしたものだと思う。
こうしたばかげた動きが株式や他の投機的資産で見られ始めた時、それはパーティが終盤であることを告げている。

マイナード氏がCNNで、現在の市場のあちこちに各国金融政策の生み出した歪みが現れていると述べた。
不吉な予想をいつものように、あるいはいつも以上ににこやかに語っている。

昔は、FRBの政策とは、パーティを面白くするためにパンチボールを叩くことだった。
今回は、FRBは基本的にパンチボールに釘を打ち込んでしまった。
私たちは投機バブルの真っただ中にあり、これがかなりの間続く可能性がある。

背景には前例のない金融・財政政策がある。
そうでなくても相場は不安の中を登り続けるもの。
パーティが終盤であったとしても、すぐに終わるとは限らない。

バブルの1つの特徴は、しばしば人々の予想より長く続くこと。
しばしば人々の予想よりはるかに極端で高いところまで続くことだ。

GameStop騒動

マイナード氏は、GameStop等で起こったショート・スクイーズについて、まず規制のメンテナンスの不備を指摘した。

「FRBは必要証拠金率を20年以上も変えていない。
小口投資家に不利になるなどの理由で批判されるのがいやで、そうするのをためらっているようだ。」

今回のショート・スクイーズ騒動では、ショートを仕掛けたプロだけでなく、買い方に参加した小口投資家の多くも損失を被っているはずだ。
必要証拠金率の引き上げは、発行体・小口投資家の保護の観点からも検討されてよいはず。
しかし、そうすれば(プロより)資金力のない小口投資家の方に大きな制約が生じるかもしれない。
それを嫌い小口投資家の保護が進まないとすれば、なんとも皮肉な話だ。

マイナード氏は、最近の市場の話題に共通する点として「プレーヤーの知性の欠如」を挙げている。

「2つ心配なことがある。
GameStopの話でショートしていたプロの投資家についていえば、浮動株の130%のショートをするというのは、私には愚かに見える。
それがひっくり返って、経験に乏しい小口投資家がショートをスクイーズを引き起こし、大金を儲けることができている。
でも、これと同じことを銀でやろうとしている。
銀は異なる市場で、銀の時価総額は、GameStopで仕掛ける前の同株の時価総額と比べ巨大だ。」

売り方にも買い方にも知性が欠けているとの指摘だ。
マイナード氏は、こうした知性に欠けたトレードが通常「悲劇とともに終わる」と語る。

「最終的には、GameStop株の上昇に参加した多くの人が、そのポジションから逃げ出せないことに気づく。
市場は大きく下げ、みんな大金を失う。」

ただし、マイナード氏は、先述のとおり、この悲喜劇がもうしばらく続くと予想している。
では、もう少しとはどの程度の長さなのか。

この流動性は間違いなく第1四半期の終わりまで、おそらく来年に入るまで続くと考えている。

ビットコインの価値

ビットコインを10年ほど見てきたが、市場規模はまだ機関投資家の資金の投資先とするのに十分ではない。・・・
現在、投機的な上昇からは空気が抜けているところで、お金は他のところに移っている。
最近示したとおり、ブラックロック・グッゲンハイム他の大手機関投資家から示されている機関投資家による支持が現在の水準のバリュエーションを支持するのに十分大きいとは考えていない。
ビットコインは何度も高値から50%後退することがあったが、再び起きても驚かない。

マイナード氏は12月、ビットコインに40万ドルの価値があるとの試算を口にし、暗号資産村を狂喜させた。
しかし、1月になると一転、慎重な言い方にトーンダウンした。
先述の40万ドルとの評価の前提はFRBの破綻だったというのだ。
何ともひどい前提だ。

今回のインタビューでも慎重なスタンスを継続している。

ビットコインの供給を世界中の金のそれと比べ、金の価値からビットコインの価値を推計すると、約40-60万ドル/BTCとなる。・・・
まだ上げ余地があるように見えるが、1か月ほどでの計算では2-4万ドル/BTCとなり、これが短期的投機の最大値だ。

十分にトーンダウンしているが、長期的に暗号資産の認知・重要性が増すとも述べている。
足元の発言で将来の可能性を狭めたくないのだろう。

投機のゆくえ

マイナード氏は、今後の投機マネーの行き先を尋ねられ、一例としてSPACを挙げている。
そして、その末路についても語っている。

(投機的な)お金は新たな家を見つけている。
他にも押し上げる投機的資産を見つけるだろう。
そして売買が薄くなり、金・銀のような莫大な売買金額にはならず、毎日売買されるのだろう。

投機はしばし細々と生き永らえ、バブルの崩壊を待つ運命なのだろう。


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