政治

パンデミックがもたらした最大の試練:モハメド・エラリアン

ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジ校長も務めるモハメド・エラリアン氏は、パンデミックがもたらした最大の試練を格差拡大だと話している。


私たちが見ることになるのは、より分岐、二極化した状況だ。
パンデミックによってそれがもたらされがことを認識すべきだ。

エラリアン氏がCNBCで、パンデミックが労働者に及ぼした影響についてインタビューを受けている。
同氏によれば、パンデミックがもたらした最大の試練は格差問題だったという。

当初はみんな等しくコロナウィルスの危険にさらされていると考えていた。
同じ状況にあり、一緒に抜け出すと考えていた。
『みんなが安全になるまで誰も安全じゃない』という言葉を聞いただろう。
しかし、すぐにそうでないことが明らかになった。

当初、病気は等しく人々を苦しめると考えられていた。
しかし、そうではなかった。

エラリアン氏は、ホワイトカラーとエッセンシャル・ワーカーを例に説明している。
ホワイトカラーは安全にリモート・ワークで就業することで、雇用や所得について比較的心配なくやり過ごすことができた。
一方、エッセンシャル・ワーカーは職を守るために感染の危険があっても現場での仕事を続けざるをえなかった。
こうして、公衆衛生と経済の両面で明暗が分かれることとなった。
エラリアン氏はこうした状況を「大いなる不平等化」と呼び、政治だけでなく企業も真剣に向き合うべきと主張した。

エラリアン氏は、パンデミックのもたらした二極化を次のように描写する。

「過去、社会・経済・政治・制度の分布は良い形にあった: 正規分布、ベルの形だ。
それが、カーブの真ん中が下がり、すそ野が上昇した。」

これまで1つのベルだった分布が、2つのベルに分かれた分布になった。
エラリアン氏は、こうした分布は元の分布に比べてはるかに不安定だとし、放置すべきでないと主張した。
不安定な分布は不安定な社会を連想させる。

エラリアン氏は米経済について、2022年半ばまでにパンデミック前に回復するとの見通しを示した。
ただし、これは合計の数字についてだ。
一方で、所得・富の格差だけでなく、機会の格差も悪化したと指摘する。
パンデミックで焼け太った人もいれば、割を食って取り残された人もいるのだ。

女性が男性よりはるかに厳しい影響を受けている。
マイノリティがマジョリティよりはるかに厳しい影響を受けている。
低学歴の人が大学以上の学歴の人よりはるかに厳しい影響を受けている。


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