パッシブ投資家になるな:ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏のCNBCインタビュー第4弾。
パッシブ投資への嫌悪と最良ならびに最悪の投資戦略が語られている。


「私はパッシブ投資が好きではない。
パッシブ投資はある種の熱狂、あるいは世界と米国の株式市場がピークに至る過程で熱狂の領域に達したのだと思う。
パッシブ投資とロボ・アドバイザーを私は関連するものと考えているが、(市場を)傷つける振る舞いであり、市場の問題を悪化させると考えている。
だから、パッシブ投資家にはならないよう奨めたい。」

ガンドラック氏がCNBCで、パッシブ投資に対して強い嫌悪感を示した。
同氏は、分野を限定することなくパッシブ投資への嫌悪を表明したが、その理由については明言しなかった。
しかも、首を捻る対象はどうやらパッシブ投資だけではない。

「パッシブ対アクティブの議論で興味深く面白いのは、米国株市場へのパッシブ投資の人気と米債券市場へのパッシブ投資の嫌悪が共存している点だ。」

債券の分野ではパッシブ投資が嫌悪されたといい、年初にはアンコンストレインド債券ファンドが人気を集めたと指摘する。
ファンド運用に制約を課さないアンコンストレインド・ファンドは言うまでもなくアクティブ投資のためのファンド類型だ。

「投資家はそうしたファンドが何をやっているか知らない。
・・・中には株式を保有しているものもある。
あるものはロング、あるものはショート。」

実に自由で幅広いポジションがこのカテゴリーの中に存在している。
当然、リターンの実績もプラスからマイナスまで大きく分かれることになる。

「投資家はいったい何に投資していたんだ?
でも奇妙なことだが、この世界では2つの正反対のアイデアが極めて同時に温かく迎えられるものなんだ。
株式はパッシブ、債券はアクティブ、しかも超アクティブが好まれた。」


年初にこうした選好があった理由は明らかだ。
株式はまだ強気相場を継続していたから、相場に乗っかっているだけでよかった。
アクティブ・ファンドの高い手数料は無駄でしかなかった。
一方、債券の方は難しい局面を迎えていた。
短期・長期の金利サイクルが転換点にあり、債券価格の方向性も読みにくかった。
だから、投資家は債券の運用をプロに託そうとしたのだろう。

ガンドラック氏はこうした選好が逆転しうる点に注意喚起している。

「1990年代はパッシブ債券ファンド、アクティブ株式ファンドを好んだ。
25年経って完全に逆転した。
月日とともにまた逆転するんだろう。」

1990年代は1980年代初めから始まった長期金利低下局面の真っただ中だ。
債券は黙っていても上昇した時代であり、パッシブが有利な選択肢と捉えられた。
しかし、今は債券を広く保有して十分なリターンが得られる状況ではない。
ガンドラック氏は、債券を軸とするキャピタル・プリザベーションを奨めている。

キャピタル・プリザベーションとは高格付・低ボラティリティ・短いデュレーションの債券ファンドを意味している。
また、おそらく小さな割合でコモディティにも投資すべきだろう。
コモディティはドル安とともにそこそこ上がるはずだ。
私は長期についてはドル安になるとかなり傾いている。

一方で、S&P 500連動ファンドへの投資は最悪として理由を2つ挙げた。

  • 米市場は最も割高な市場
  • 米市場はパッシブ投資の人気・群集心理などにより「最後に残った市場」となっており、「アップサイドに導く者は、ダウンサイドに導く」。

ガンドラック氏は最も避けるべき戦略を繰り返す。

私の最大の推奨は、米国株のパッシブ・ファンドに投資するなということだ。

このインタビューは17日に行われた。
その後のトラブルでガンドラック氏はCNBCへの出演を取りやめると表明した。
こうした総括的なインタビューが行われなくなるとすればとても残念だ。


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